スーツのエロさを、さらにブーストさせる方法

イタリアでは夏の定番生地とされるソラーロ。表面に光を反射する明るい色の糸が出るように織られた生地のことで、シルクのようなビカビカではなくほんのり内側から滲み出るような光沢が特徴です。

実はこれ、元々は英国兵士が亜熱帯で着る制服用に開発されたもの。なんでも、その光沢で紫外線を反射するために開発されたのだとか。つまり、光沢が大人のエロさを引き出してくれると同時に、ちゃんと日差し対策もできちゃうってワケ。

女性は元来光り輝くものに引き寄せられる性質があるんだとか。ソラーロのスーツを着れば、モンローウォークなあの子もきっと熱視線を注いでくれるでしょう！

幅広のピークドラペルが威風堂々とした印象のダブルスーツ。しかし、ソラーロとなれば一転して華やかさと色気が全面に。素材はウール×シルク。ヘリンボーン織りにすることで、その光沢にさらなる表情が生まれます。パンツのシルエットはややゆったりめで、この絶妙なユルさがちょっとした抜け感を与えてくれるのもポイント。コットンのストライプシャツとネップ感のあるシルクタイ、ブラウンのローファーとで、落ち着きと色気が両立するモテる大人の夏スーツスタイルが完成です。

落ち着きのあるベージュソラーロに対し、ネイビーはより色気を増します。こちらもヘリンボーン織り。ダウンライトを浴びることで、艶やかさに立体感が生まれます。ならば、シャツはボタンを大胆に開け、スカーフでさらに色気をブーストアップ！ はい、夜遊びコーデの完成です。

1836年にイタリアで創業した老舗マルゾット社のウール×リネン生地を採用するこちら。控えめな光沢とリネン混ならではのドライな風合いが、色気とともに軽やかさも楽しませてくれます。こんな一着なら、ソラーロ初心者にも着こなしやすいのではないでしょうか。

ご覧のとおりの美しい光沢。太陽の下でもバーの暗がりでも、漂う色気は隠せません。そんな生地は、ロロ・ピアーナ社製のオーストラリス。繊維の細いウールで織り上げることで、この艶感を実現しているんです。といってもシックなネイビーなので、よく見ると自然な光沢になっています。