リネン、パナマ、ラフィアの違いをちゃんと説明できる人、ほぼいない説

天然草素材のなかでも、最も身近なのがリネンでしょう。亜麻科の植物を原料とした素材で、サラッとした肌触りで軽く汚れにくく耐久性にも優れているのが特徴です。同じく有名なのが、夏のパナマハットで使われるトキヤ草。主にエクアドルで生息する植物で、非常に軽くしなやか、それでいて丈夫なんです。

続いては、昨今よく目にするラフィア。これはマダガスカルを原産とするヤシの葉が原料で、軽さに加え柔軟性や防水性といった天然草の中では比較的高いスペックを備えていることから、高級ブランドなどでよく使われています。

その他にも、エスパドリーユで使われる麻の一種であるジュートや、麦わら帽子に使われる中が空洞になったストローなど、ファッションアイテムで採用される天然草には実に多くの種類があるんです。

そんな、天然草のナチュラルな風合いやザラッとした生地感は、夏コーデにおいて実に頼りになります。シャツやTシャツ一枚の味気ない＆のっぺりしたスタイルのアクセントにはうってつけですからね。ということで、さまざまな天然草を使った、今夏のおすすめアイテムをご紹介しましょう！

エクアドルで採取されたトキヤ草で編み上げた材料を、イタリアで成形するココンチのパナマハット。夏らしく軽さと清涼感を主張しながら実にエレガントです。編み方を変えることで通気性を高めつつ、2色使いでファッション性もより楽しませます。

高い耐久性と防水性を備えるラフィアは、シューズの素材としても優秀。名作チロリアンシューズに採用すれば、リゾートシューズへと生まれ変わります。軽く通気性の高い心地良い履き心地をもたらすアッパーに合わせ、ソールも天然ゴムを使ったARIOソールになっているのもポイント。

ラフィアを使った、ドローストリングスバックパック。同素材の魅力として、品の良い微光沢感も見逃せません。シンプルなデザインのこちらにおいても、リラックス感がありながらも微光沢感により高級リゾートにもなじむ、ラグジュアリーな雰囲気を楽しむことが可能に。

リネンと同じ麻の一種であるジュートを採用したベルト。リネンよりも丈夫ゆえに堅いので、エスパドリーユやバッグなどにもよく使われます。こちらは、レザーと組み合わせて異素材感を楽しませるデザインに。シンプルな夏コーデも、こんなベルトがあれば盛り上がりますよ。

非常に軽く、透け感さえあるシナマイ素材と、麻の一種でシナマイと同様に非常に軽くも強度に優れたケンマ草をコンビ使いに。ケンマ草は、見てのとおり光沢感があるのも特徴です。天然草を使った帽子はハットが一般的には有名ですが、頭抜けるならこんなキャップもありですね。

最後に、天然草アイテムを使った今夏おすすめのコーディネートをご紹介。麻の一種であるヘンプを採用したハット。吸湿性と耐水性に優れ、さらに環境にも優しいことからエコなハットとも言えます。そんなハットを楽しむなら、合わせるウエアもリネンやラミーといった天然素材で揃えたいもの。そのナチュラルでドライな風合いは、夏らしい清涼感とともに品の良さを両立してくれます。