楽ちんでも見た目はきちんと！ ラフに見えない伸びるスーツ4選

いくらカジュアルに寛容になったとはいえ、やはりビジネスはビジネス。立場や年齢、相手によってビジネスアタイアは健在です。とはいえ、高温多湿な日本。特にこれから暖かくなってくると、つい楽ちんを求めてしまうのは当然でしょう。理想は、楽ちんでありながら見た目はきちんと。一見して楽ちんであることなどまるでわからないスーツが、今人気です。

今回紹介するのは、その中でもかなりビジネス度の高い見た目を実現しているスーツ。こんな一着なら、重要なクライアントと相対する時でも、気後れすることがありません。さらには、ブランドにも注目。タリアトーレをはじめ、本格スーツブランドが作っている一着となれば、クライアントとスーツ談義になった時も安心です。

副資材を省いた軽やかな仕立てが特徴のダカール。ウール100%の生地は薄手で、いざ袖を通すと実に軽快です。1プリーツ入りのスラックスは、シャーリングとドローコード仕様。ベルトループをちゃんと付けている辺りが、あくまでもビジネスを意識したスーツであることを示しています。だから、黒のストレートチップにレザーのブリーフケースという堅めなスタイルにもマッチします。

スポーツウエアで採用されている素材を、ドレスに落とし込む。そんな斬新なコンセプトで2016年にスタートした同ブランドが作るこのセットアップは、ナイロンにポリウレタンを27%もブレンドしたジャージー生地が見どころ。一般的なストレッチデニムでも2%ぐらいといえば、いかにハイストレッチかわかるかと。それでも、グレンチェックをプリントで表現したり、長めの持ち出しなど、顔つきはあくまでクラシックに。

ポリウレタンなどの化学繊維を使わずとも、快適なスーツは作れます。このレダ アクティブを採用したセットアップは、まさにその好例。素材はウール100%。1865年創業という老舗レダ社が開発したその生地は、上質感たっぷりの天然素材ながら軽量かつストレッチ性に富み、さらに撥水性や防シワ性、おまけにウォッシャブルというハイパフォーマンスを披露しています。

コットン混生地を採用したこちら。滑らかかつ品良い微光沢を放つソラーロになっており、さらにストレッチ性までも備えています。地厚な印象が強いソラーロですが、薄手で軽快に仕立てているのが見どころ。パンツも1プリーツを採用するなど、ゆとりのある着心地を楽しめます。明るいベージュも、春に着るのに相応しい軽さを演出してくれます。