歩くだけでモテる「ダブルの長丈コート」です

歩くだけで溢れ出る余裕とエレガンス。その源となっているのが、まるでローブを纏うようにサラリと羽織った長丈ダブルコートです。歩くたびに形を変えながら表れる、豊かなドレープ美とゆらめく裾。この優雅な“動き”が、冬の装いに魔法をかけるのです。

本来、人間の魅力は“所作”にこそ表れます。自信に溢れた足どりは品格と洗練を印象づけ、ゆったりとグラスを傾ける手からは優雅な色気が滲み出る、といった具合。服は言うなれば、そんな所作の魅力を何倍にも引き出す増幅装置なのです。

こんな視点でコート選びを考えるなら、その効能をもっとも発揮するのはひざ下のロング丈。足さばきに合わせてユラユラとなびく裾、表情豊かなドレープが、リッチなエレガンスを最大限に発揮……云々の説明は、読者諸兄にはもはやおなじみでしょう。

で、LEONはここに新たなる選びの基準を提示します。それは同じ長丈でも、ダブルを選ぶこと。前ボタンを開けて羽織るとたっぷりしたドレープが生まれ、シングル以上にコートが“動く”のがその理由です。細身のダブルより、身幅・袖ともにゆったりしたモノを選べばさらにベター。コートの動きもいっそうダイナミックになります。

加えて重要なのは、パッドや芯地を省いたアンコン仕立てを選ぶこと。これも同様にコートの“動き”を助長するとともに、いまどきの装いに欠かせない軽やかさやリラックス感も演出してくれます。オヤジの所作を最高に引き立てるコートは、すなわち最強の相棒。掛け値なしに冬の必需品ですよ。

ユラユラとゆらめき、優雅さや余裕、気品を最大限に増幅する。これがいまどきダブルコートの本懐です。とあれば、丈だけでなく身幅や袖のボリューム感も選びのキモに。加えて、仕立ても重要な勘ドコロとなります。

シャープな細身ダブルではなく、たっぷりとゆとりのあるシルエットを選ぶのが最大のポイント。豊かなドレープが動きに合わせて形を変え、オヤジの魅力を増幅します。

いかめしい重厚ダブルより、ドレープの美しさを活かす軽やかな仕立てを選びましょう。ノンシャランとしたリラックス感も高まり、いまどきな洒脱を演出します。

ダブルのひざ丈コートはそれ自体が圧倒的な存在感を放つため、シンプルにサラリと羽織るだけでOK。ポイントは、前ボタンを留めないこと。たっぷりとしたコートを無造作にゆらめかせて歩く姿がタダモノではない迫力を醸し出すのです。

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