品良く遊べる！ 春コーデに最適な一足とは？

プレーントウも外羽根も、はたまたUチップもローファーもひととおり揃えている。そんな生粋の革靴好きの人でも、思わず手が伸びる、いや足を入れたくなる靴があるんです。それがバイカラー。ここ最近注目を集めていたのでご存知の方も多いでしょうが、大胆な色使いによって歴史ある名品でも印象は一変。アイキャッチ効果も抜群で、そこから漂う遊び心は、軽やかな春コーデにうってつけなんです。

なかでも今春特に注目したいのが、カフェオレ系。さわやかさや優しさ、そして品の良さや知的さというモテるオヤジに理想的な色として推奨するカラーですが、革靴においてもその効果はテキメン。冬から春への移行期はコーデのキモが作りにくく薄味になりがちですが、足元にバイカラーを持ってくることで、一転して華やかな印象を楽しめるってワケです。

フレンチなエスプリ漂う初春のトレンチコートスタイル。フレンチアイビーよろしく黒のローファーでも良いのですが、多色使いのローファーを合わせることで、春らしい軽さと遊び心が生まれます。全体的な色味を合わせ、カフェオレコーデを意識することで、より洒脱に。

写真上のコーディネートで使用したのがこちら。ご存知ローファーの名作「♯180」です。アメリカ的にしてフレンチらしい端正な上品さを両立するその一足も、バイカラーとなれば遊び顔に。微妙に色を変化させた２色のブラウンとクリーミーなアイボリーとの組み合わせは、まさにカフェオレ。これ一足で品の良さをたっぷり漂わせることができます。

ややぽってりとしたボリューム感のあるダービーシューズ「ランド」。コマンドソールを履かせ、本来ならラギッド感を楽しむモデルですが、きめ細かいスエードのアッパーがシックな雰囲気に。さらにブラウン×クリームのカフェオレカラーが、柔らかで優しい印象を与えてくれます。

クッション性の良さとビーフロールが特徴となる、ヘリテージコレクションのコインローファー「ラーソン」。一見するとモノトーンに見えますが、実はダークブラウン×ホワイトのバイカラー仕立てに。光沢感の強いハイシャインレザーも相まって、足元でのアイキャッチ効果を高めます。

オヤジの足元をセクシーに見せてくれるシューズといえば、ヴァンプの浅いスリッポンタイプとなるベルジャンシューズ。こちらはアンライニング仕立てのブラックカーフと、繊細な起毛のブラウンスエードによるコンビに。柔らかな履き心地とともに、より一層色気を醸し出してくれます。