2024.02.26

リッチな大人はモテる職人技が大好き【前編】

お金の使い方にも、人柄が滲み出てしまいます。ではモテる大人は何を買うのか？そこでセンスの良さを感じさせるのがメゾンの職人技から生まれたアイテム、だったのです。

CREDIT :: 写真／鈴木泰之（Studio Log）　スタイリング・編集・文／久保コウヘイ、LEON.JP編集部

職人技はコミュニケーションをも生み出します

お金持ちだからといって、モテるとは限りません。肝心なのは、お金をどう使うのか、みたいなことはみなさんすでにご存知かと。今回は前編、後編ともにメゾンのアイテムをメインにご紹介するのですが、セレクトしたのは職人技が冴え渡ったものばかり。

ビジュアルのインパクトだけでなく、職人の手がかかったアイテムは、存在感が違います。当然、人目を惹きつけるパワーがあるため、それが会話のきっかけにもなりますし、何ならストーリーを語ることもできます。この利点を理解したうえで、お金を使えば賢く、センスのいい、モテる大人への道が切り拓かれることでしょう。

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◆ ヴァレンティノ

胸元に飾るべきは、一輪挿しのような美しいお花です

どんなお花もキレイですが、いつかは枯れてしまいます。だって、生命あるものですから。そこで注目したいのが、職人が手作業で装飾した立体的なお花を胸元にデザインしたシャツ。これなら枯れる心配もなく、美しさはほぼ永遠です。着用すれば、表情や雰囲気までも華やかに見せてくれる効果を期待できるのもナイス。また、パイピングを茎に見立てたパジャマシャツと鮮やかなイエローのお花が胸に映える開襟シャツは、ほんのり甘いスタイリングとも好相性ゆえ「そのシャツ、可愛い♡」のひと声をいただける可能性大です。

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▲ フロントのパイピングを茎に見立てるというアイデアが秀逸。色がシックなので甘すぎないのもいいですね。
▲ お花の造形は思わず近づいて見たくなるほど。だからこそ、自然と接近戦になったりというメリットも備えています。

▲ フロントのパイピングを茎に見立てるというアイデアが秀逸。色がシックなので甘すぎないのもいいですね。
▲ お花の造形は思わず近づいて見たくなるほど。だからこそ、自然と接近戦になったりというメリットも備えています。

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◆ メゾンマルジェラ

定番にして名品の「タビ」シューズ

モード好きなお方であれば、1989年春夏コレクションで発表された「タビ」シューズはメゾンマルジェラのアイコンとしておなじみかと。それは女性も然りで「それ、マルジェラだよね」と一撃でわかるのが魅力でもあります。日本生まれの足袋をデザインソースとしたスプリットトゥは、いま見てもアヴァンギャルドで新鮮です。しかも白い塗料をハンドペイントした“ビアンケット”加工の一足は、インパクトも絶大。履くほどに表面のペイントが剥がれて経年変化し、数年後にはオリジナルの一足へと成長。靴も大人も、やっぱり味わいが大切なのですよ。

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▲ ムラ感のあるペイントは手仕事ならではの味わい。自分だけの一足を育てる楽しみも体験できます。
▲ ブーツは円筒形のシリンダーヒールをあしらったデザイン。7cmもあるので、スタイルアップ効果にも有効です。

▲ ムラ感のあるペイントは手仕事ならではの味わい。自分だけの一足を育てる楽しみも体験できます。
▲ ブーツは円筒形のシリンダーヒールをあしらったデザイン。7cmもあるので、スタイルアップ効果にも有効です。

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◆ ブルネロクチネリ

品ある顔立ちがドレスシューズさながらの一足

サンダルって意外と難しかったりしませんか？というのも、スライドタイプはリゾートに似合いますが、街中デートではドレス感がモノ足りない。でも、サンダルならではの涼やかさみたいなものは、着こなしのエッセンスとして欲しいですよね。そこで朗報です。このレザーサンダルは、クラシックなモカシンのシルエットをモチーフにしたエレガントさをもちながら、ほどよい抜け感を約束してくれる強〜い味方。職人の手仕事ならではの美しいフォルムで、品格すら漂っています。デニムにリネンシャツといった定番の夏のカジュアルはもちろん、ジャケットに白パンといった、みなさんの大好物なスタイリングとも相性抜群です。

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▲ 上品で控えめな光沢のあるカーフスキンを採用。細いストラップで軽やかな編み込み細工をつくり上げ夏らしい季節感が表現されています。
▲ ソール周りのディテールも高級感たっぷり。ちなみにインソールもレザーなので脱いでもきちんと感強め。

▲ 上品で控えめな光沢のあるカーフスキンを採用。細いストラップで軽やかな編み込み細工をつくり上げ夏らしい季節感が表現されています。
▲ ソール周りのディテールも高級感たっぷり。ちなみにインソールもレザーなので脱いでもきちんと感強め。

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◆ ロエベ

水しぶきのごとく、クリスタルがきらめくデニム

光るものについつい視線を注いでしまうのは、男女を問わず同じこと。だって気になるし、多くの場合ちょっとしたワクワク感や楽しそうな予感が伴いますからね。その心理をデザインとして取り入れたのが、ロエベのデニム。一般的なデニムのイメージを覆したこちらは、ストラスという石をシートや手作業を織り交ぜて全体に配したハイウエスト仕様。あたかもミラーボールのようにキラキラと輝くので、パーティースタイルにももってこい。カジュアルアイテムであるデニムも、職人技にかかればシャイニーでドレッシーな面持ちへと変化する好例です。