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2024.04.13

近藤真彦が着る、“ちょいギラリ”なオトコのスタイル PART 1

時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第9回目のゲストは、歌手、俳優、そしてレーシングと、文字通り時代を駆け抜けてきた近藤真彦さんです。

CREDIT :

主演/近藤真彦 写真/前田 晃 スタイリスト/石川英治(TRS) ヘアメイク/GONTA 文/大塚綾子 編集/高橋 大(Web LEON) 

近藤真彦 アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。
時代をリードし続けるメゾンブランドの極上ウエアを大人がどう纏い、どう楽しむべきかをレクチャーする連載、名付けて「大人なモードの遊び方」。毎回お迎えする豪華ゲストの着こなし&ミニインタビューを濃厚にお届けします!

大人なモードの遊び方 第9回 主演 近藤真彦

“ちょいギラリ”なオトコ PART 1 「ビジュー」

光彩、閃光、燦然、きらり。日本語には輝きを表現する美しい言葉がいくつもありますが、今回のテーマは、ちょっと強気でミステリアスで色気が滲む、“ちょいギラリ”。

成熟した大人の男から匂い立つフェロモンにも似たその輝きは、無垢な若者が放つキラキラとも、前のめり過ぎるオジサンのギラギラともまるで別もの。いつの時代も女性たちを惹きつける、ちょっぴり危険な香りがするオトコたち特有のオーラなのです。
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そんな“ちょいギラリ”な輝きを“さり気なく”纏えるオトコといえば、この人しかいませんよね。「大人なモードの遊び方」第9回目のゲストは、マッチこと近藤真彦さんの登場です。

60歳という節目を迎える今年、コンサートツアーで多忙を極めるなか、レーシングの世界でも一層活躍の場を広げているマッチ。

名実ともに大人のオトコですが、時折見せる屈託のない笑顔や物憂げな表情に宿る少年っぽさは、アイドル時代のあの頃のまま。そのギャップもまた魅力です。

そこで、3回に渡ってお届けする“ちょいギラリ”なオトコのPART01のテーマは、そんなマッチの瞳の奥を映したような「ビジュー」な輝きをテーマにお送りします。
近藤真彦 タキシード60万円、シューズ15万4000円、リング7万7000円、ブレスレット11万5000円、バングル11万円、ラペルにつけたネックレス12万円、ラペルにつけたピアス6万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
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DIOR

脱・正統なタキシードのこなし方

フォーマルなタキシードこそ、どう遊べるかが大人にとっての最重要課題。軽やかにドラムを打ち鳴らすマッチが纏う一着は、打ち合いがぐっと深く、1つボタンが特徴的なディオールの定番「オブリーク タキシード」。1950年代にムッシュ ディオールが発表したウィメンズコレクション「オブリーク ライン」に着想を得て、キム・ジョーンズが再解釈したユニークなスタイルです。

マスキュリニティの象徴とも言えるタキシードの着想源が、実はウィメンズのアーカイブというのが、なんとも今っぽく、新時代のジェントルマンが着こなすのに相応しい一着。あえて王道をハズしたタキシードは、ちょいギラリなジュエリーでさらに遊ぶのが正解。ラペルに刺しているのは実はピアス。ボタンホールから垂らしたネックレスも、光り輝いて視線を集めます。ルールにとらわれないのが、ちょいギラリな大人の流儀です。
近藤真彦 タキシード60万円、シューズ15万4000円、リング7万7000円、ブレスレット11万5000円、バングル11万円、ラペルにつけたネックレス12万円、ラペルにつけたピアス6万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
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近藤真彦 タキシード60万円、シューズ15万4000円、リング7万7000円、ブレスレット11万5000円、バングル11万円、ラペルにつけたネックレス12万円、ラペルにつけたピアス6万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
近藤真彦 タキシード60万円、シューズ15万4000円、リング7万7000円、ブレスレット11万5000円、バングル11万円、ラペルにつけたネックレス12万円、ラペルにつけたピアス6万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
▲ タキシード60万円(参考価格)、シューズ15万4000円、リング7万7000円、ブレスレット11万5000円、バングル11万円、ラペルにつけたネックレス12万円(参考価格)、ラペルにつけたブローチ7万円(“CD”アイコン)、ラペルにつけたピアス6万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール)
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近藤真彦 アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。

VERSACE

ここから始まる、新たなブルージーンズメモリー

ファッションの原体験のど真ん中にアメカジがあるLEON世代にとって、デニムオンデニムの着こなしは慣れたもの。ともするとラギッドな印象になりがちなそれを、艶っぽくモードに転化してくれるのが、華やかなビジューの煌めきです。

ヴェルサーチェのスプリングコレクションに登場したコチラは、淡い色みが軽やかストーンウォッシュのジージャンとワイドデニムを、アイコンのメドゥーサを象ったメダリオンやパール、クリスタルでリッチにデコレーション。クチュールメゾンならではの手仕事への敬意を感じる、ちょいギラリなデニムは、大人の余裕がなければ到底着こなせません。

無造作に腕まくりした様子からもお分かりのように、ジャケットの袖裏はもちろん、パンツにも裏地が付いた丁寧な作り。着心地の良さを生む、こんな細やかなディテールも大人にとっては何よりもうれしいのです。
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近藤真彦 アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。
近藤真彦 アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。
近藤真彦 アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。
▲ アウター62万7000円、パンツ45万7600円、シューズ13万900円/すべてヴェルサーチェ(ヴェルサーチェ ジャパン)、その他スタイリスト私物。
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■ interview

「50代後半にして、今またファッションが面白い」

16歳のデビューと同時にスターダムを駆け上がり、昭和・平成・令和と激動する日本の芸能界を駆け抜けてきた近藤真彦さん。歌手や俳優としての活動で多忙を極める20歳の頃から厳しいレースの世界に身を置き、様々なチャレンジを続けてきたその背中を、アツい思いで見つめてきた読者諸兄も多いかと。

今年でデビュー44周年、なんと還暦を迎えるマッチは、やっぱりとびきりカッコよくて、お洒落でちょっぴりやんちゃ。まさにLEONが標榜するモテるオヤジ像そのものでした。

── 本日の撮影はいかがでしたか?

近藤真彦さん(以下、近藤) こういったファッション撮影はたまにあるけれど、普段チャレンジできない服を着て、鏡に映った自分を見ると、ちょっとテンションが上がるんですよね。自分で言うのもちょっと変な話だけど、「あれ、まだこの服着られちゃうな」って(笑)。諦めかけていた色やラインも、スタイリングやヘアスタイルをセットしてもらって、実際に着てみると意外とまだイケると再確認できる。自分に自信を持てる機会かもしれないですね。コンサートのアンコールでも、まだまだ短パンをはいて走り回っているからね(笑)。
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── マッチさんのその姿に、きっとLEONの読者世代は勇気をもらっているはずです。プライベートではどんなファッションを楽しんでいますか? 

近藤 ニットにデニム、スニーカーとか、基本的には楽なスタイルが多いかな。でも、僕はいろんな仕事をしているから、楽な格好ばかりもしていられなくて。日本レースプロモーションの会長として会議に出席する時や、企業にご挨拶に伺う時は、芸能人だからってラフなスタイルでは行けないので、TPOをわきまえて髪もきちんと整えてスーツも着ます。スーツは定期的に作っているから、気に入ったものが何着かあって。多少トレーニングを頑張っているおかげで、サイズも10代の頃からそんなに変わらないんですよね。

── 10代の頃からスタイルが変わらないなんて、すごいですね!

近藤 いや、もう今年で60だから、そろそろ好きなもの食べて好きな酒を飲んで、眠い時に寝るっていうスタンスで、仕事をしてもいいんじゃないの? とも思うんだよね。でも、そうなると当然年齢的にも体型が緩んできちゃう。「それが自然なことのに、なんでダメなの?」って、自問自答をしたこともあるんです。でも、ステージの上ではカッコよくいたいし、今みたいに「体型キープされていて、さすがです」とか言われると、ちゃんとやっていてよかったって安心するんだよね。

ファッションに関しては、もう一度火がついたというか、ここ2年くらいでちょっと目覚めたかな。そのきっかけをくれたのが、あの人(スタイリストの石川氏を指差して)なんだよね(笑)。

── そうなんですか! LEONでも石川さんにはお世話になっていますが、今日は本当に相性抜群でしたよね。
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近藤 コンサートの衣装もお願いしているんだけど、彼が持ってくるのは、今まで自分がトライしたことがないスタイルの服が多くて、「コレもありなんだ」といつも新鮮なんです。これまでで一番衝撃だったのは、短パンのタキシード。野村義男さんとのツアーパンフレット用に撮影で着たんだけれど、ぜひどこかで見てみて。結構パンツの丈も短くて、ハイソックスを合わせていて、見ようによっては気持ち悪いんですよ(笑)。でも、そこを嫌がらないで成立させてみようと頑張ったら、意外とちゃんと成立してね。そこから、自分の中でもファッションに対するエネルギーが復活したんですよね。

── そんな出来事があったんですね。

近藤 それまではファッションに対する情熱が薄れていて、いつも変わり映えのしない服ばかりだったし、服も海外に行った時にまとめて買ってたんですよね。でも、その出来事がきっかけで、今では彼と一緒に月に1度くらい買い物にも行くようになって、50代後半になったいま、すごくファッションが面白くなってきた。その代わり、これもいいあれもいいって彼が勧めてくるから、めちゃくちゃ買わされるけれどね(笑)。

今回撮影した6ポーズの中にも、正直言って「いやちょっと待ってよ。これ今の俺が着られるの?」って思った服もあるにはある(笑)。でも、挑戦することで自分にとっても刺激になるし、いいんじゃないかなと思えるようになってきて。これは40代の頃には、きっとできなかったことかもしれない。今はまだプライベートのファッションはモノトーンが多いから、これからの僕のテーマは、どう色を着るか。それが課題ですね。
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● 近藤真彦(こんどう・まさひこ) 

1964年神奈川県生まれ。1979年『3年B組金八先生』でデビュー。翌年『スニーカーぶる〜す』で歌手デビュー以降、『ギンギラギンにさりげなく』や『ミッドナイトシャッフル』など数多くのヒット曲をリリース。1987年『愚か者』で第29回日本レコード大賞・大賞を受賞。2010年第52回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞。
モータースポーツの世界では、1984年の富士フレッシュマンレースでデビュー以来、1988年から1993年まで全日本F3選手権シリーズに参戦。1994年にはル・マン24時間レースにポルシェ・962Cで初参戦。同年全日本GT選手権のGT1クラスにポルシェ・962で参戦し、ポール・トゥ・ウィンで初優勝。以降全日本F3000選手権〜フォーミュラ・ニッポンに参戦。数々の記録を残す。
現在はレーシングチーム「KONDO RACING」のチーム監督として、全日本スーパーフォーミュラ選手権やSUPER GT GT500/GT300に参戦。2023年からは、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション取締役会長に就任。
還暦を迎える今年は、歌手活動の集大成として全国を巡るコンサートツアーを決行し、60歳の誕生日当日には「日本武道館 Thank you veryマッチ-60th Aniversary 2024.7.19」が控えている。
コンサート詳細
https://www.curtaincall.tokyo/mk_program/

※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

クリスチャン ディオール 0120-02-1947
ヴェルサーチェ ジャパン www.versace.jp

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