【注目】スニーカー黄金期の名作が進化！ コレ、大人なみなさんは知ってますよね？

ストリートスタイルの人気によって、脚光を浴びた90年代のスニーカースタイル。潮流は衰えるどころか、益々勢いを増しています。しかし、その流れには変化が。トレンドは90年代から80年代にシフト。クラシックとハイテクが交錯する同時代をスニーカー黄金期と評する人は少なくありませんが、今回ご紹介するプーマの「ライダーシリーズ」は、まさにそんな時代性を表現したモデルです。

1980年に登場した「ファストライダー」。オリジナルは、いわゆるクラシックランニング系です。バイオメカ理論に基づき開発された同モデルは、軽量性とグリップ力に優れたモデルとして、ロードだけでなくトレイル用としても人気を博しました。誕生から40周年を迎えた今年、2020年仕様にアップデートした「フューチャーライダー」と「スタイルライダー」の2モデルがリリースされたんです。

ともに、オリジナルで採用されたフェダーバイソンソールへのリスペクトを表明しつつ、超軽量ナイロンアッパーや衝撃吸収に優れたミッドソールで履き心地をアップデート。さらに見どころは、ビビッドなカラーリングとアイコニックなパーツ使いで、今どき感をミックスしている点です。80年代のクラシックランニングに今どきなフューチャー感をミックスさせることで、レトロフューチャーとはひと味違うデザインを生み出しているんです。とはいえ、あくまでクラシックがベースなので、大人コーデにマッチしてくれます。

車で言うところの、レストモッズ（レストア×モディファイの造語）的なアプローチ。新生ライダーシリーズは、そんな復刻モノの新たな流れを象徴するモデルと言えます。

こちらがファストライダーオリジナル。ペンシルバニア州立大学のピーター・カバナー氏との共同開発によって生まれたフェダーバインソールが、高い衝撃吸収性と反発性を実現しました。今回ご紹介するのはアップデート版ですが、オリジナルの復刻版も昨年リリースされています。

スタイルライダーとの大きな違いは、シューレース周りのパーツデザインと、アッパーの切り替え、そしてヒール&ヒールサイドのラバーパーツです。ギミック感を増してよりアイコニックな印象に仕上げたデザインは、まさしく未来的。カラバリも、大胆さが際立っています。

春夏シーズンに打ってつけな、ビビッドカラーリング。ストリートで人気のブロックカラーとシンクロする1足です。見た目のインパクトだけでなく、軽量にして衝撃吸収性に優れたEVAミッドソールの快適性も見どころに。

スタイルライダーにおける一番の特徴は、波型のソールデザイン。ヒールのラバーパーツも然り、今どきなストリート感を演出します。シンセティックスエードとメッシュアッパーによる独特なカラーリングは、eスポーツからインスピレーションを得ています。

アウトソールは、バイオメカニック理論に基づいて開発されたフェダーバインソールがモチーフに。オリジナルでは、突起はひとつの根から2本枝分かれする形になっていますが、アップデート版では単独になっています。

こちらも独特なカラーリングが見どころに。単に斬新というわけではなく、フューチャー感とクラシック感が絶妙なバランスで融合しています。ディテールにおいても、波型ソールがフューチャー感を、切りっぱなしのシュータンがクラシック感を演出します。