ライダースのお洒落な着こなしには、あの艶ブーツが欠かせない？

無骨、ワイルド、男らしい。そんなキーワードを聞いて思い浮かぶアウターといえば、やっぱりダブルのライダースでしょう。袖を通した瞬間、前屈みで咥えタバコでもしたくなるところですが、大人にとってそれはNG。タフさをアピールししぎると、コゾーに見えてしまいますから！

大人に相応しいダブルのライダースコーデにおいて、大切なのはむしろジェントルな雰囲気。スウェットではなくシャツを、ダメージデニムではなく白パンを、そして足元はエンジニアブーツではなく「ジョッパーブーツ」が適任なんです。

乗り物ブーツという点では共通ですが、その印象は真逆。スリムなシルエットのジョッパーブーツは、ワイルドというより英国紳士な気品に溢れます。それが、ダブルライダースのワイルド感に、大人の色気とモード感を与えてくれるんです。

そんななか、バックルの金具はライダースの金具とちゃっかりシンクロ。この辺りの小技も、コゾーとの差別化にひと役買ってくれますよ。

シボレザー然り、シガレットポケット然り、無骨なダブルライダースのディテールを踏襲した「フランクリン」。そこにバンドカラーのシャツ、そして白パンツを合わせることで、都会的でモードな雰囲気に。その決定打となるのが足元。エンジニアや編み上げブーツではなく、スマートなジョッパーブーツを合わせることで、紳士的なエッセンスを加えるってワケです。

ボリュームのあるトウではなく、このややロングでシャープなトウが、ダブルライダースをスタイリッシュに見せてくれるのです。フランス・デュプイ社製の上質なカーフも、もちろんその後押しを。ブーツのバックルとライダースのパーツとのシンクロを強調するため、パンツの丈はバックルがチラ見えするくらいが◎。

ドレス靴さながらの美しいシルエットは、ラスト82/Eによるもの。モデル名は「グレシャム」。アッパーはロシアンカーフに見られるシボ感を再現したユタカーフで、上質にして耐水性に優れているのが見どころです。シャフトが高いことで、足首周りをスッキリと見せてくれます。

トウからヴァンプへ向けて立ち上がるセクシーなラインが魅力の「♯722」。それでいてセミスクエアなトウに男らしさも滲み、さまざまなパンツにマッチしてくれます。アッパーはボックスカーフ。主張を控えたブロンズカラーのバックルが、コーデに品の良さをもたらします。

英国屈指の名門が作るとあって、さすが高級ドレス靴のような端正な佇まい。なにせラストは「シティII」にも用いられる7000ですからね。さらにはヴェヴェルドウエストやプレステージレザーソールもその要因に。メタルバックルは、もちろんアイコンのオーバル型です。