2024.11.08
プロの着こなし拝見! スタイリスト村上忠正の秋冬コーデ【昼編】
結局男の装いは、「気になる」「気にしてもらえる」かどうかが大事です。一瞬の出会いでも「あ、なんか素敵!」と思わせたらコチラのもの。そこで本誌を代表する「気になる男」作りのエキスパートたちを特別にスナップ。モテ・スタイルを常に考えてきた達人が作るデイ&ナイトの着こなしは、絶対にアナタも気になること確実!
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写真/田中駿伍(maettico) 編集・文/長谷川 剛(Table Rock Script)
派手すぎずにまとまる正統派タータンの底力
とは言え「アク評」ってナニ? と思われる方も多いでしょう。そこで本誌を代表する「気になる」スタイル作りの名手たちに、お手本スナップを見せていただきました。
大柄チェックのセットアップは村上さんのお気に入りブランド、ts(s)のもの。赤色をベースとしたチェックは遠目でもかなり目立つため、絶対に誰もが「気になり」ます。こういったコーデを巨匠はどういったシーンで実践されているのでしょう。
また、改めてセットアップの手軽さにも気付いたと語る村上さん。
「セットアップが世間的にも定番化しているのは当然でしょう。上下が揃っているとコーディネートの7〜8割りが、すでに着るだけで成立しますから。あとはトッピングでディテールを調整するくらい。また、こういった目立つデザインのものこそセットアップのアドバンテージが出ると思います。柄同士のバッティングなども考える必要なく、これだけ主張の強い上下の装いがムリなく成立させられますから」
アウトドアなベストでアクティブさを“ちょい足し”
「普通、テーラードのセットアップというと、取り入れられるインナーもドレッシーなシャツやニットなどに限定されがち。ですがts(s)のこのセットは非常にカジュアルなスペック。ゆえにこういったラギッドなベストも難なく合わせられるのです。もちろん、シックなタートルニットなどもこのセットアップにはマッチします。意外に幅広い着こなしが楽しめるワンセットなのです」
そして、仕上げの足元はニューバランスの990。これまでの村上スナップでも数回拝見した名品スニーカーです。
トラッドスタイルが若返る高機能スニーカーのハズし技
本誌でもコーディネートを大人っぽく仕上げるにはアクセサリーが大事と口をすっぱくして申し上げております。もちろん村上さんはスタイリング仙人。ココでもきっちり「気になる」部分を作り上げています。
金銀ミックス・アクセが視線を引き付ける
一見無造作風ですが、この腕元のアクセ・コーデもしっかり考えられた組み合わせ。というか、素材をあえて混ぜ込んでいるから自然に目に付くという効果もあると思います。また、男らしい節くれ立った手に繊細なヴィンンテージアクセを取りあわせるというコーデがすでに練達の域。まったくしみじみカッコいいですよねぇ。
ということで、次回は村上流の“夜を切り裂く”ド渋なジャケパンスタイルをお届けします。請うご期待!
● 村上忠正(スタイリスト)
1969年、東京生まれ。21歳の時、当時スタイリストであった鈴木卓爾氏に師事しその後独立。メンズファッション誌やタレント、広告等でのスタイリングを中心に活動する。特にメンズの成熟したドレスコーディネイトテクニックに定評あり。昨今は谷原章介氏のスタイリングを手掛けるなど、多忙を極めつつもSNSにて自身のコーディネートをアップし好評を博す。