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2024.11.13

プロの着こなし拝見! スタイリスト吉野 誠の秋冬スタイル【昼編】

結局男の装いは、「気になる」「気にしてもらえる」かどうかが大事です。一瞬の出会いでも「あ、なんか素敵!」と思わせたらコチラのもの。そこで本誌を代表する「気になる男」作りのエキスパートたちを特別にスナップ。モテ・スタイルを常に考えてきた達人が作るデイ&ナイトの着こなしは、絶対にアナタも気になること確実!

CREDIT :

写真/大森 直(TABLEROCK) 編集・文/長谷川 剛(Table Rock Script)

ゴルフテイストをミックスしたワークなセットアップスタイル

クリーンでありつつもどこか男っぽさを感じさせるセットアップの着こなし。吉野さんらしいスポーティな“ちょい足し”にて個性を引き立てたコーディネートです。
▲ クリーンでありつつもどこか男っぽさを感じさせるセットアップの着こなし。吉野さんらしいスポーティな“ちょい足し”にて個性を引き立てた装いです。
新時代の男子にとって大事であるのは、しっかり個性を伝えきること。自分らしさをキチンとアピールし、受け入れてもらうことが大事です。平均点的なフワッとした「好評」だけでは、どうしても人の記憶に残りません。少々のクセやアクがあったとしても“なーんか、また会いたいかも?”と思わせる言わば「アク評」を残すことが、その次に繋げるポイントとなるのです。そう、いかに「気になる男」を構築し日常的に実践するかで、より良い明日が決まるのです。

とは言え「アク評」ってナニ? と思われる方も多いでしょう。そこで本誌を代表する「気になる」スタイル作りの名手たちに、お手本スナップを見せていただきました。
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その3人目となるエキスパートはLEON本誌でも腕をふるう敏腕スタイリストの吉野 誠さん。ドレスからカジュアルまで、幅広く大人のモテ・スタイルを作りだす名手です。そこでまず一発目として、ラフな男らしいアクの部分と大人のキチンと感を両立させた「気になる」装いを見せていただきました。

明るいベージュのスーチングは気軽であり、そしてだいぶ砕けた雰囲気があります。ひょっとして直球のドレスアイテムではない?

「そうですね。これはレッドキャップというアメリカ№1と言われるワークブランドが打ち出したセットアップ・スーツです。生地もポリエステル・コットンの頑丈な作業着系素材を使っており、ドレスものとは一線を画す、ストリート的なアクの強いタッチがポイントです。これまでにもドレス系のセットアップなどを着てきましたが、昨今はもう一段、カジュアルかつ自由に着倒したいという気分があって、試しにワーク系ブランドから選んでみました。そしたら意外に調子がよくて、いろいろなシーンで活用しています」
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セットアップ・スーツはレッドキャップ。ジャケットは3パッチポケット式かつ、パンツはゆとりある2プリーツ仕様。中に着たシャツはニュービンテージゴルフ。腰に巻いたカーディガンはマンシングウエア×ニュービンテージゴルフの新作。
▲ セットアップ・スーツはレッドキャップ。ジャケットは3パッチポケット式かつ、パンツはゆとりある2プリーツ仕様。中に着たシャツはニュービンテージゴルフ。腰に巻いたカーディガンはマンシングウエア×ニュービンテージゴルフの新作。
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確かにジャケットはテーラードスタイルゆえに、作業着とは思えない上品さがあります。それだけでなく白アイテムを随所に差し込んでおり、適度に清潔さも感じさせます。それにしても、そもそもこの装いはどういったシーンを意識したコーデなのでしょう?

「一応、昼のドライブデートを想定したコーディネートです。そのなかでも今回は、僕好みのかなり自由な着こなしゆえに、ご一緒する女子のタイプは少し選ぶ必要があるかもです(笑)。ただし、自分なりにはインナーに白いモックネックシャツを差し込み、足元もホワイトスニーカーを選ぶなど、ワークテイストに押しきられないようクリーンさをプラスしています。このモックネックのポイントは、小さく“GOLF”の文字が入っているところ。人によっては“ゴルフ、お好きなんですか?”などの会話が引きだせる一枚だと思っています(笑)。もちろんスタイリング的なアクセントとしても、下品すぎず丁度良いデザインと言えるものです」
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モックネックシャツはピタッと首元を覆うデザイン。そのカッチリ感がどこか品格を感じさせるもの。アイキャッチとなる刺しゅうのロゴもポイントです。
▲ モックネックシャツはピタッと首元を覆うデザイン。そのぴったり感がどこかスマートさを感じさせるもの。アイキャッチとなる刺しゅうのロゴもポイントです。
確かに昨今はカジュアルスタイルにスポーツ要素を入れ込むのがひとつのトレンド。なかでもゴルフはリッチなアクティビティとして、広く認知を得ているもの。数あるロゴ・デザインにおいても、アッパーな部類と言えそうです。そしてゴルフと言えば、今回腰に巻いたニットウエアもゴルフ繋がりのアイテムだとか。

マルチカラーニットで視線を巧みに掴む!

古着でもよく見るような、ボリュームある編み地と多色使いのマルチストライプ柄がポイント。着るとさらに強い“アク印象”を放ちます。
▲ 古着でもよく見るような、ボリュームある編み地と多色使いのマルチストライプ柄がポイント。着るとさらに強い“アク印象”を放ちます。
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「そうですね。こちらはゴルフウエアでお馴染みのマンシングとのコラボカーディガン。ちょっとレトロなマルチカラーストライプの一枚は、スタイリングのアクセント役として非常に効果的。腰に巻くだけでなく実際に着用しても、明るく洒落た雰囲気になるのです」

そして最後のシメのポイントとなるのが足元。確かにどこかで見たことがあるような、ないような一足です。これは果たしてどちらサマ……?

足元に迫力を生む“鮫歯ソール”に要注目

ナイキのエアフォースワンに特別なカスタムを加えた一足。ゴツ目のソールがスニーカーを超えた迫力を放ちます。しかし今回のコーデには非常にマッチしています。
▲ ナイキのエア フォース1に特別なカスタムを加えた一足。ゴツ目のソールがスニーカーを超えた迫力を放ちます。しかし今回のコーデには非常にマッチした印象です。
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「はい、ご覧のとおりナイキのエア フォース1です。ただしソールを新たに加えています。ギンザ阪急メンズ館には“ギンザ スニーカー ヒルズ”という売り場があり、そこは持ち込みスニーカーに対するカスタムサービスを受け付けています。今回僕は、シャークソールというギザギザの厚底を選んで取り付けてみました。結果、見慣れているようでちょっと“気になる”一足に変貌。今回のようなセットアップスタイルは、上品にまとめすぎると、エッジ不足になりがちです。この一足を導入することで、存在感あるスタイリングに仕上がったと思います」

なるほど、テーラードスタイルでありながら、かしこまりすぎず、しかも気になるポイントも添えています。また、色使いに関してもクリーンかつアクの強いアクセントも装備済み。さすがは実力派の吉野さんです。“気楽で個性も備えたキレイめスタイル”は、確かに今季真似したくなるもの。

そして次回はそんな“気にさせ上手”なスタイリストの、色気溢れる夜コーデ編。ぜひぜひお楽しみに!
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吉野 誠(スタイリスト)

● 吉野 誠(スタイリスト)

1977年、千葉県生まれ。雑誌LEONをはじめ複数のメンズファッション誌やゴルフ誌、それに広告ビジュアルのスタイリングで活躍。ドレスやモード、それにカジュアルスタイルを取り混ぜた大人のスタイリング・テクは、業界でも評判。仲間とともに、ゴルフ系のアパレルブランド「ノンプロフェッショナルゴルフクラブ」設立に携わる。

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