大人な派手スニーカーといえば、やっぱりイタリアでした

メタリックカラーやクリアパーツなど、昨今のハイテク系スニーカーのデザインは実に斬新です。夏シーズンが近づくとそうした1足に惹かれがちですが、とは言え大人が実際に履くとなると腰が引けてしまうのが事実。理想は、派手で遊び心がありながらもどこかシック。そのバランス感において、イタリア発のスニーカーブランドはやっぱり頼りになるんですよね。

ドレス靴だけでなく、スニーカーにおいても手練れ揃いなイタリア。サッカーをはじめプロスポーツが盛んな国とあって、老舗スニーカーブランドも結構多いんです。今回注目したのは、2000年代に入ってからスタートした気鋭のスニーカーブランド。

ファッション性を強く意識したデザインが特徴で、昨今はストリート人気を捉えた遊び心あるカラーリングやモチーフを積極的に披露しています。それでいて、ベースとなるシルエットはレトロランを想起させるものが多いのが、大人にはうれしいところ。夏らしい遊び心を楽しめつつ、あくまでも上品な雰囲気にまとめることができますよ。

名だたるメゾンで活躍した同名のフランス人デザイナーが、イタリア人のパオロ・ガンバートと共に2008年に立ち上げたブランド。レトロスポーティでラグジュアリー、さらにモードなエッセンスも香るのが特徴です。こちらのトロぺ　Xでも、ナイロン×スエードのレトロなアッパーに、ネオンカラーを効かせています。

こちらはさらにモード感ありな、トロぺ Xの新作。エンブレムをモチーフにしたアイコンが、パッチではなくシルエットペイントにて表現されています。また、アッパーは2重になっており、下のアッパーが透けて見える仕掛けに。レトロランをベースにしながら、トレンド感もしっかりと楽しませてくれます。

2004年に創業したスニーカーブランドは、ヨットセーリングに着想を得ているというイタリアらしいコンセプトが見どころ。こちらのリーム パワーはまさになモデルで、アッパーにはリップストップナイロンを採用。海上でも目立つネオンカラーを挿し色に使う辺りにも、そのコンセプトが現れています。

やや厚底で大胆なミックスカラーが今どき感のあるクラブ。ミッドソールの遊び心あるプリントに、イタリアらしさが漂います。一方で、ハニカムメッシュによって高い通気性を確保するなど、機能的な作りも随所に。一見派手ですが、トゥの厚みが抑えられているので子どもっぽいダッド系とは一線を画します。

2018年にローンチしたばかりの新進ブランド。とはいえ、展開するのは1974年創業の老舗メーカーとあって、作りは確かです。デザインにおいても、老舗らしいレトロランをベースにしていますが、そのカラーリングは実にモダン。比較的攻めたカラーリングを楽しみたいなら、ここが探しどころです。