究極のセットアップは、オールインワン（つなぎ）だ！

セットアップの洒落感と便利さが、広く世に浸透した昨今。そんななか、その最たるアイテムがオールインワン（つなぎ）だということに気づいたんです！

上下揃いどころかひとつになったオールインワン。アメカジ界隈ではワークウエアとして知られておりますが、1970年代にはジャンプスーツと呼ばれモード界でも人気を博しているんですよね。

で、実はここ数年、メゾンブランドからもラインナップされるほど、その人気が復活。大人向けのオールインワンが続々と登場しているんです。ちょっとハードルが高そうですが、一度着るとセットアップと同様にコーデが簡単でお洒落というメリットを実感できるはず。

ただ、大人が着こなすには注意も必要です。ポイントは黒やグレーといった色選びと、野暮ったくならないシルエット。ダボッとしたインディゴやカーキグリーンなどでは、どうしてもアメカジな土クサさが漂いますからね。モードを意識することで、それを払拭できるってワケです。

ベルト付きとあって、まるでシャツ&パンツのセットアップをタックインしているかのように見えるこちらのオールインワン。黒ベースなのに加えて、幅広のストライプがまるでクラシックスーツのような雰囲気を漂わせます。とはいえ、両胸のパッチ&フラップポケットやゆったりしたヒップ周りに、ワークなオールインワンの面影が。つまり、ジェントルマンとタフガイを両立する最強お洒落ってことです！

ウィンストン・チャーチルのオールインワンをイメージして作られた、その名も「ボイラースーツ」。こちらは上でモデルが着用したオールインワンのトゥモローランド別注で、見どころであるクラシカルな雰囲気を踏襲しつつ、色をチャコールグレーにアレンジしています。

デニムやバックサテンだとワークなイメージが強くなりますが、オーガニックコットンを用いた超高密度のツイル生地なら、一転してドレープの効いたドレッシーさが漂う顔つきに。フロントもボタンが見えない比翼仕立てにすることで、モード感の強いミニマルな雰囲気に仕上げています。

ナイロンのようなシャリ感のあるコットン生地を採用。黒のワントーンとあって一見モードですが、ラグランスリーブやダブルニー、ハンマーループやスナップボタン付きの裾&袖先と、ワークウエアのオールインワンをイメージさせる機能的なディテールが満載。