大人スニーカーの革命家が作ったサンダルを知ってますか？

アーティスティック・ディレクターがデムナ・ ヴァザリアになってからのバレンシアガの功績、とりわけラグジュアリースニーカーのブームは、ここが牽引してきた言っても過言ではないでしょう。ビッグソールを履かせたトリプルS、ソックニットアッパーのスピード、筋肉組織にヒントを得たタイレックスなど、独自性の高い、大人でも穿ける革新的なデザインのスニーカーをこれまで輩出してきました。言ってみれば、大人のスニーカーに革命をおこした存在。

なかでも名作と名高いのが「トラック」。異素材を多層的にデザインした同モデルは、レーシーにしてダッドな雰囲気が魅力と爆発的な人気を獲得しました。そして今シーズン、その意匠を受け継いだサンダルがリリースされたんです。
 
パーツを複雑に重ね合わせたデザインはそのままに、アッパーをオープン化することで軽量化を実現。さらに、シューレースからベルクロに変更することで、サンダルらしいクイックな脱ぎ履きが出来るようになっています。また、トラックで披露した多色使いは今回なりを潜め、シンプルなワントーンになっています。

とはいえ、その迫力と独創的な存在感は健在。そこらの若者のサンダルと差別化できる、まさに大人のためのサンダルと言えるでしょう。

こちらが新たに登場した「トラック サンダル」。アッパーはポリウレタンやポリエステル、ナイロンをミックスして使用し、夏だと汗が気になるレザーは使用していません。ライニングにネオプレンを配することで、柔らかな履き心地を提供。スニーカーで披露するビッグソールは健在です。

第１弾では、基本的にワントーンでの提案となるサンダルバージョン。その後発売されたカラバリでは、ブラックのライン入りもラインナップされています。かなりインパクトのあるデザインですが、色数を抑えているので意外にイージースラックスともマッチします。

夏らしい鮮やかなスクリーンブルー。ヒールストラップ付きのサンダルに続き、ヒールのないスライドタイプもリリースされています。

こちらは、スニーカータイプの「トラック」におけるニューカラー。インパクトのあるゴールドカラーは、足元にアクセントが欲しくなる夏シーズンにぴったりです。高級時計でもお馴染みとなる黒を差し色にした配色は、スポーティにしてラグジュアリーをまさに両立します。

アッパーの一部がオープン構造になったトラック.2では、実に爽やかなホワイト×ネオンイエローを配色。スポーティなリブパンツと、シルエット的にも色的にも好バランスです。

サンダルで披露するワントーンでの提案は、スニーカーにおいても採用。本来ならシンプルな印象になるはずですが、多層アッパーのギミック感はワントーンでも強く主張します。

ビビッドなカラーはネオンイエローやスクリーンブルーの他、マルボロレッド、シルバー×ネオングリーンソール、そしてダークネイビーといった、比較的シックなワントーンもラインナップされます。