お洒落の基本はサイジング
そして、イタリアオヤジの"変わらない"は、単に変化していないのではなく、今なおそのスタイルが通用するところに意味があるのです。じゃ、いったい何が変わらないのかというと、お洒落の基本中の基本たるサイジングが変わらないのですよ。

変わらないのは"格好いい"が基本ゆえ

シングルでもダブルでもジャケットはジャストサイジング。すると自然に胸板が厚く男らしい逆三角形のシルエットが生まれるのです。ジャケットの丈がちょい短ければ、今と何ら変わりませんね!
中:テーパードがもっともキレイに見えるのはコレ
テーパードのパンツからノークッションで靴へとつながるこのシルエット。結局コレが、脚を一番長くキレイに見せるのですよ。ハーフクッションでこなしても、上品かつ今どきに見えますぞ。
右:そりゃ脚は長くすっきり見せたいですから
なんだかんだいっても、脚はすっきり長く見えたほうがモテる。だからパンツはテーパード。ほら、やっぱり格好いいでしょ?このシルエットの美しさは、いつの時代もモテるお手本ですな。
シャツやニットの上に直接羽織るコートスタイル
いまや我々にとっても定番中の定番ですが、このこなしを知ったのも、元はといえばイタリアオヤジからでした。そしてスポルベリーノは、今も彼らのお気に入り。
その絶妙にこなれた着こなしは、元来エレガントなコートスタイルだって全然気張らず楽しめることを教えてくれる、最高のお手本なのです。

こなれ感とエレガンスを両取りできます
ベージュのコートにオフ白パンツという淡色グラデでまとめた御仁。スポルベリーノは、これくらいサラリな感じが似合うのです。さらに今っぽく仕上げるなら、白パンにノークッションでマウンテンブーツやスニーカーなどがオススメ。
コートのサバキ次第で印象も変わります!
元来ドレス専用だったチェスターの可能性を開放したスポルベリーノ。それだけに、着方ひとつでさまざまな印象を演出できてしまいます。で、そのあたりの引き出しもイタリアオヤジは実に豊富なのですよ。

茶タートルに白パン。そこにダークトーンのチェックコートをサラリ。それだけで最上級のお洒落に見えるのです。まさに今どきの着こなしです。
■右:黒×ネイビーならすこぶるモダンに
ドメニコさんはネイビータートル&ネイビーパンツにネイビーのコートで、モダンなスポルベリーノスタイルを披露。1年前とは思えないですね。
静物・渡辺 修身 スタイリング/四方 章敬 文/竹内虎 之介(シティライツ)