ほどよいサイズのボストンバッグが、いま注目なワケ

このところ、世情を見れば、遠出の旅行は気が進みませんよね。そんなわけでマイクロツーリズム、すなわち近郊への旅が人気なのだとか。

となれば、荷物は山盛りでなくてOKですから、トロリーは不要ですし、ほどよい大きさのボストンバックがちょうどよい塩梅なんです。

でも愛車のシートに無造作にほうり込んで、颯爽と出かけるとはいえ、あまりにスポーティすぎるのはいかがなものかと。ショートトリップでも、大人の品格は携えておきたいですよね。そんな視点でメゾンの新作をピックアップしてみました。

狙うは、やはりシンプルな都会顔のレザー仕様でしょう。しかも今季は特に色のバラエティが豊富で、ブランドらしさや個性をいかんなく発揮した秀作が揃っていますよ。

軽さと機能性、大容量が魅力の新作がこちら。素材はオールレザーで、5枚の革で構成された独創的なデザインは必見です。一見すると風合いが統一されているように見えますよね。でも、フェース部分はソフトなのに、ボトムはかっちりハードな仕様と、かなり凝った作りになっています。また、開口部を革ひもで閉じる設計は、素材に抜群のしなやかさが備わっていてこそ。そんなディテールから漂うブランドらしさがたまりません。

モーターサイクルジャケットからインスパイアされたデザインが光る新作スポーツバッグ「ノエ」。印象的なヴィンテージホワイトは、メゾンを象徴するカラーなんです。カーフスキンでありながら、とにかく軽くてしなやかな風合いには驚かされます。ハンドルと着脱可能なショルダーストラップは、ともに裏がファブリックで補強されていて、耐久性にも心配は無用です。

なんといっても目を引くのは大胆なグリーンの色使い。大ぶりなサイズとあいまって、これほど周囲の視線を集めるバッグもそうないのでは？　着脱できるショルダーストラップが付いているほか、長めのハンドルを生かしてそのまま肩掛けできるので実に便利です。また、ジッパーの両端についているスナップボタンを留めると、写真のように持ち運びしやすい丸みのあるフォルムに。コーテッドキャンバス素材で、非常に軽いのもポイントですね。

トッズの新作バッグはアンコンのソフト仕立てにご注目あれ。本体はカーフスエードとカーフを組み合わせておりまして、特にスエードのきめの細かさが絶品なんです。機能面では、ショルダーストラップで肩掛けするもよし、側面のレザーハンドルで縦に持つもよしの便利な2ウェイ。さらに、前面にはスナップフックで取り外せるポケットあり。このポケットは、旅先で貴重品を持ち歩く際のポーチとしても活躍してくれますよ。

こちらはシグネチャーのキャンバス素材と、ヴェネチアレザー、ブラックカーフのコンビネーションによるトラベルバッグ。軽量で撥水性や耐久性に優れたキャンバス素材にアイコニックなレザーを組み合わせることで、ラグジュアリーでありながら、実用性も確保しているんです。おまけにハンドキャリーと肩掛けの2ウェイによるオーソドックスなボストンタイプとくれば、大人の旅には最高の相棒でしょ。