ザ・ノース・フェイスのフリースが便利すぎる件

冬の定番として定着したフリースジャケットですが、安価なものが急速に広まったこともあり、選び方を間違えるとなんだか残念な印象になりがち。センスある大人なら、出自がしっかりとしたブランドで、都会の風景になじむデザインを選びたいもの。

数あるフリースの中でも傑作とされるのが、1989年にザ・ノース・フェイスが発売したデナリジャケットです。バックパックに干渉する部分にあしらった、補強のための黒いナイロン布帛が特徴。この切り替えによる引き締め効果で、アクティブさと精悍な見た目を両立させているのです。もこもこしたフリースとは異なる、いい意味でフラットな見た目も都会的に見える要因に。

今季もペットボトルを原料としたリサイクル素材を採用し、シーズン毎にシルエットも微調整を加え、インナーとしてもアウターとしても使いやすいフィット感で仕上げています。抜群の軽さと保温性、静電気の発生を抑える加工と相まって着心地の良さも抜群。30年以上もフリースジャケットの定番として選ばれ続けるのは、変わることのないデザインと、たゆまないアップデートにあるのです。

バックパックのストラップと擦れ合う、首と肩口から身頃上部にあしらった黒いナイロンの切り替えがアイコニック。重ね着不要でスタイリッシュに見えるのが、嬉しいポイントです。左右の胸ポケットの位置と大きさ設定も絶妙で、各種ガジェットを入れるのにも重宝します。

サステナブルを意識したリサイクル素材であるマイクロフリースは、適度な厚みを持たせながらも軽くて柔らか。毛先に空気を含むことで外気の侵入を抑え、衣服内を適温に保ち続けます。着膨れ無用の都会派アウターとしてフル活用できますよ。

キャンプやアウトドアアクティビティの際には、シェルジャケットのインナーとして便利なスタンドカラータイプ。裾のドローコードを絞ることで気密性を高め、厳しい寒さからしっかりと身を守ってくれます。街で着る場合は、タートルネックの厚手のニット感覚で、ロングコートの中に着るのもアリです。