センスのいい人が着ている、大人の革ジャン５選

リッチな色気満載のレザージャケットは、サラりと羽織るだけでコーディネートを引き締めてくれますし、大人カジュアルの格上げには必須です。一方で無骨に見えすぎるという懸念もあります。つまり、街で着こなすときには、ハードさを緩和させるのがポイントとなるわけですね。

それを体現するために、選ぶべきはイマドキの裏ボア付きレザー。身も心もほっこりさせつつ、マイルドなムードを醸せる一着がモアベターです。

ひと口にボアと言っても、種類、色柄、素材は豊富にありますが、その際重要なのが、表地はソフトレザーのものをチョイスするということ。シャイニーなスムースレザーにせよ、マットなスエードにせよ、ソフトレザーなら、ボアのほっこりしたムードが際立ちますから、無骨さが自然に中和されるんです。

もちろんソフトレザーなら、袖を通して心地良いのは言わずもがな。何年も着続けることなく、大人の余裕とこなれた雰囲気を、買ったその日に演出できるんです。

スエードシープスキンを採用した立ち襟型のボンバージャケット。まずはインナーにフォーカス。中綿にグースダウンを入れ込み、防寒性に優れたライニングで仕上げていますので、レザーでありながらピカイチの暖かさが得られます。また、襟・袖口には柔らかなニット、ネックのボアはデタッチャブルのカンガルー仕様と、リュクスな意匠が随所に散りばめられています。

きめ細かな質感のラムレザーを全面に採用したダブルライダース型ムートンジャケット。バイカージャケット由来のハードさを、トロ味のあるレザー使いとほっこりボアの両輪で見事に解消しています。袖口についたジッパーは、あえて長めの設定ゆえ、折り返してボア見せもできます。もちろん、そのまま着るとライダース然としたワイルドさが楽しめます。

最高級ムートンを惜しみなく採用したバイカーズジャケット。ムートン量を絶妙な加減で調整し、すっきりとしたシルエットで仕上げていますので、野暮ったさは皆無です。袖口のダブルストラップ、ウエストベルト、フロントジッパー、ポケットスライダーといったパーツは、ブラスカラーで統一していますので、なんともシックな表情というのもミソ。

表面にナッパ加工を施した、軽くて柔らかいスペイン製ライトウェイトのムートン。裏地にはラグジュアリーなカーリーヘアのムートンを採用し、両者を見事にマッチアップさせています。シングル型のスタンドカラーと、スッキリとしたたたずまいは、ほっそりとしたパンツとも好相性かと。レザーとムートンは同色なので、袖を折り返した際もソリッドにこなせます。

英国の老舗ブランドらしく品格の高さを醸すムートン。イタリア産ラムレザーと、カールしていないストレートムートンの組み合わせがエレガンスを感じさせます。しっとりとしたレザーの質感と、袖裏までびっしりと配されたムートンの効能で、着心地も極上。それでいてタイトな設計をしているので、都会的なモノトーンスタイルにもイマドキのスポーティな装いにもすんなり馴染みます。