お洒落な人が注目する、あの名作アウターの進化型とは!?

いま、改めて「ヴァルスター」が熱い！ という情報を小誌がつかんだのは2020年1月に行われたピッティ ウオモ。いわゆるA-1型のブルゾン『ヴァルスタリーノ』はあまりにも有名ですが、実は常にアップデイトを繰り返し、その魅力が改めて業界内で広まっていたのです。

元来、ボリュームのあったアームホールや身幅などを10数年前にスリムフィットとして再構築されているのですが、今シーズンからはクラシックとスリムの間をいくモダンフィットに。肩や身幅などはゆとりをもたせながらも、やや長めの丈や袖をスマートにすることによって、“リラックスしているのにスマート”な印象にしているのですね。また、素材も多様化しており、今期はナッパレザーやディアスキンなど艶っぽい素材も多く登場しているんです。

また、実はコートブランドとして創業したココンチはコートの名手。ラップコートの一種であるタイロッケンは、ブランド黎明期から続く名作のひとつです。コートの色っぽさは保ちながら、なんともヌケ感のある印象に見えるのですね。ブルゾンからコートまで、いまの空気感とクラシックの色気をまとったアウターたちは、お洒落オヤジのアイコンアウターとして再・要注目ですよ。

タイロッケンコートもサラッと着流す感覚が大正解。白パンと合わせることでクリーンで軽い印象がグッと漂ってくるのです。この脱力感がいまの色気なのです。

今季のスペシャル版ディアスキンの一着は、艶っぽさが香り立つ別格の存在感。イエローのニットで軽くまとめればさらに色気が引き立つのです。

定番ヴァルスタリーノも真っ黒になればさらにシックな印象が。この方のように黒タートル、濃いめのスラックスをもってくればとても都会的な雰囲気が漂ってくるのです。