極上ライダーズこそ、違いの分かる大人が着て欲しいんです

革ジャンを着たヒーローは枚挙にいとまがなく、いつの時代も男にとって特別な存在。特にバイカーやロッカーのイメージが強いライダースジャケットは、良い意味で緊張感をもたらしてくれるものですよね。

だからといって、大人がハードさ全開の着こなしというのもどうかと。やはりさり気なくも、どこかにデザインの妙や遊び心を取り入れて、しっかりお洒落着として楽しんでこそ、こなれた雰囲気や色気が醸し出せるのです。

その際に、やはり選択肢として最良なのが、上質な素材と仕上げの美しさが決め手のメゾンの新作。ポイントは、ラグジュアリーな作りはもちろんですが、ライダースジャケット本来の硬派さに加えて、メゾン各々の工夫を凝らしたアイデアが、見事に投入されている点です。

それがもたらす効能は、もちろんハードさの緩和。品のあるスラックスにも違和感なく馴染む表情を持つ一着を常に備えておきたいものです。ここに、それを適える３着をピックアップしました。

着丈が短くアクションプリーツのあるアメジャンと、フロントベルトがなく横と縦に配したジッパーが特徴のロンジャンのいいとこ取りをしたかのような、ありそうでないデザインは一目惚れ必至。素材は柔らかくスムーズな肌触りの極上シープレザーで、ジッパースライダーのソリッドな造形美もサンローランらしいこだわりを感じさせます。シルエットはもちろんタイト＆ショートですので、身体もしっかり整えたくなる逸品です。

かつてシド・ヴィシャスが愛用していた一着のような、上衿と袖口にあしらったスタッズがインパクト絶大なシングルライダース。でも、やっぱりココンチが作ると、ロックなデザインもそこはかとなくエレガントに仕上がるんですよね。柔らかく艶やかなラムスキンは、タイトフィットと相まって、肌に吸い付くような着心地の良さが楽しめます。さらにピラミッドスタッズは、なんだか華やかさまで感じさせてくれる。外気の侵入を防ぐフラップ付きのフロントは、ダブルジッパー仕様で微妙にフィット感が変えられるのもポイントなんです。

ダブルライダーズの胸から下の身頃と袖をウールのブランケット調生地で切り替えた斬新なデザインは、一目見たら忘れられないインパクト。裾がフリンジ状なので、ちょいウエスタンな雰囲気も楽しめちゃいます。ダークブラウンと調和する大ぶりなチェック柄も絶妙で、ライダースに新たな魅力を添えています。また、カーフスムースとウールの切り替えが絶妙です。シルエットはややボクシーなレギュラーフィットという点も、ライダースに再挑戦したい大人に優しい一着。