「お洒落ですね」のひと言は「艶色ニット」で誘発できる、説

大なり小なり、こだわりというものは見た目に現れるもの。しかしそれを突き詰めていくと、他者からは気づきにくいものになっていきます。

特にスーツのように男性の専売特許的なアイテムとなると、その傾向はさらに顕著に。したがって、女性からお褒めの言葉を頂戴したいのであれば、こだわりよりも“わかりやすさ”を重視したほうが利口なわけです。

例えば、無地のスーツに艶やかな色ニットを合わせてみます。すると、プレーンなスーツとの鮮やかなコントラストが生まれます。

女性からすれば「あ、この人お洒落しているんだな」とわかりやすい形で伝わり、彼女も「お洒落ですね」というひと言をかけやすくなる。それに年下からすれば、褒めるきっかけ＝話すきっかけでもあるってこと、心得ておきましょう。

シルク×ウール×ナイロンによるブロック編みのニット。ニュアンスのある編み地を採用しているので、インナーとしてはもちろん、一枚で着ても十分サマに。美しいイエローで、ダークトーンになりがちな秋冬コーデを華やかに仕上げてくれること請け合いです。

重厚感の漂うダブルブレストスーツも、インナーに鮮やかなイエローのタートルネックを合わせるだけで、途端に軽やかな印象に仕上がります。それにこれだけインナーが派手なら、女性の視線だってついついそこに吸い寄せられてしまうってわけ。

18ゲージの2プライカシミアで編み上げたタートルネック。艶やかなパープルの発色とカシミアならではの美しい光沢とが相まって、上品な色気を放ちます。腹部右側には同ブランドの創業年である1895の数字がトーンオントーンのステッチであしらわれます。

色ニットのわかりやすさを下支えしているのが、そうです、【仮説06】でもご紹介した無地スーツ。この王道無地スーツにパープルの色ニットを合わせることで、色＆素材感のコントラストを強調。加えて、ニットであれば色物にトライしやすいのもポイントで、みなさまから高確率で「お洒落ですね」を頂戴できる装いです。