結局のところ、シャツの似合う男に女性は弱い、説

女性は男性に比べて色彩感覚に優れているそう。この特徴はここでも大いに役立ちます。というのも、青、緑、黄の識別に関しては、特に女性のほうが男性よりも優秀なのだとか。

つまり、今回ご紹介するベージュシャツ（黄色系）に関しても、「白じゃなくてベージュ」という具合に、敏感に気づいてもらえるというわけ。

で、重要なのはこの「白じゃなくあえてのベージュ」という点で、セオリーが白だとすれば、気づくか気づかないかくらいのベージュは、言わばハズしのなかでも“わかりづらい”ハズしなわけです。

その、わかる人がわかれば良いという潔さに、見る人は「彼は普段からきっとシャツなのね」という、シャツに長けた印象を抱きやすい。だってあまり見かけないベージュシャツがキマっているということは、きっと定番色や柄物も持っていて、上手に着こなすはず、と考えを巡らせるのは想像に難くないですよね。

首元を美しく見せるホリゾンタルカラーを採用したツイル生地のベージュシャツ。白シャツに比べ若干濃色な分、陰影がくっきりと出るのもポイント。ジャケットが翻るたびにチラ見えするシャツの美しいドレープが、オヤジのシブみを色気へと昇華してくれます。

何色にも合わせられる代表色ベージュゆえ、合わせはいつもどおりで問題なし。けれど白シャツとは少し違う“シャツ上手な感じ”を醸してくれる。これぞベージュシャツ最大の魅力なのです。

いまどきなタブカラーを採用した“わかってる”感満載の一枚。あえて前立て＆胸ポケ付きにしている点も洒脱で、生地はコットンのブロード製ゆえ、肌触りもすこぶるなめらか。明るめのベージュなので、まさしく白シャツ感覚で着こなせます。

2013年に誕生した、サーファーとしての生き様を体現したブランドからピックアップしたのは、生地を加工し、カシミアのような柔らかな風合いに仕上げた一枚。左裾にはブランドのロゴである『R.』のホワイトステッチが。