これぞ大人のアーバンアウトドア！ ラルディーニ×相澤陽介に注目な理由

クラシコイタリアを代表するブランド・ラルディーニと今回タッグを組んだのは、あの相澤陽介氏。言わずと知れた、ハイテクな素材や製法をデザインとして昇華する、ホワイトマウンテニアリングのデザイナーです。異色のようですが、ともに最高のファブリックを最高の技術で仕立て上げるという点では共通。ラルディーニも、イージーウエアコレクション然り、機能素材を積極的に採用していますしね。

テーマに掲げたのが「スポーツ・アウトドアウエアから着想を得たパターンメイキング」、「快適であるためのテキスタイルの追求」、「現代的な解釈でのメンズウエア」、そして「あくまでラルディーニらしくあること」。これ、まさしく現代の男性ファッションが求めていることそのものです。

ここで大事なのが、最後の「あくまでラルディーニらしくあること」という点。この手のハイブリッドな提案は往々にして先鋭的になりがちですが、実にシックで品良いデザインにまとまっているんです。

さすが、各シーンにおけるリーディングブランド同士のコレクション。大人のアーバンアウトドアの基準は、今ココにありです。

チェック柄も相まって、トレンドの英国クラシックを楽しませるチェスターコート。しかし、大型のフラップ付きポケットに、相澤氏の面影が。さらに、生地は撥水ウール、エルボー部分のナイロン切り替え、止水ジップ、シームシーリングと機能的な仕様が随所に。そのインナーに合わせたナイロンパーカはアプローチを逆にし、スポーティな中にシックな色使いを披露します。こんなコート&パーカなら、スラックスやスニーカーとのドレス×ストリートミックスが、一段とサマになりますね。

チェスターコートと同様に、ウール×ナイロンの異素材ミックスを採用するフィールドジャケット。フラップ付きのパッチポケットに加え、止水ジップを配したポケットまでもデザインした多ポケット使いに、相澤氏らしさが漂います。スナップボタンには、ラルディーニのアイコンであるブートニエールモチーフが刻印されています。

グレーのウール地とナイロンの切り替えに加えて、ジオメトリックなパターンはまさしく相澤氏ならでは。そのウール生地には、撥水加工が施されています。中綿には、機能性保温材のComfortemp®が。機能性を求めながらも、グレーのトーンonトーンでまとめた辺りに、ラルディーニらしい洗練さが漂ってきます。

いわゆるモッズパーカタイプとなるこちら。生地には撥水性をもたせたコットン×ナイロンを採用。化学繊維100%ではなく天然素材とのブレンドにすることで、スーツの上に羽織ってもなじむようになっています。大胆な切り替えも、あくまでシックな色みで品良く。Comfortemp®入りのライニングで、暖かさもバッチリ。