世界の洒落者はピンキー＆シグネットリングで格上げしていた!?

仕立ての良いスーツなどを軸とした盛装スタイルのオケージョン。さらに“盛ろう”とゴツめ･派手めのジュエリーでサマになるには、かなり高度なテクニックを要します。

そんな気分のときは、大人の品格をキープする意味でも“ちょい付け”くらいに抑えておくのが正解。なかでもその筆頭となるのが、小指にはめるピンキーリングやシグネットリングです。

世界的のリッチな洒落者は、すっきりスマートに装うのが通例。特にドレスシーンでは目立つことなく“ちょい付けリング”で装いを格上げすることが主流なんですね。

で、ピンキーリング及びシグネットリングの定番といえば、貴金属を用いたシンプルデザインが伝統的。非常にコンサバですが、このさり気なさこそが実に貴族的な味わいと言えるのです。

本邦ではまだまだ小指のリングは一般的とはいえません。だからこそ差別化アイテムとしても効果的。今回は数ある小指リングのなかでも、さりげなくも大人なセンスを感じさせる4本をリコメンドいたします。

1936年の誕生以来、世界のセレブに支持され続けているフランスのフレッド。名作「フォース10」同様にフレッドのジュエリーは、“付け替え”OKなスペックがひとつの魅力。この「パン ドゥ スークル」のリングもなんとリング台とカボション（石）がワンタッチにて交換できるインターチェンジャブルデザイン。写真はホークスアイをカボションとしたモデルですが、マザーオブパールやダイヤにチェンジすることも可能。その日のドレスアップのテイストに合わせて“ちょい付けリング”が楽しめるなんて、実に最高。

エレガントかつ華やかなジュエリーで知られるダミアーニは、イタリアを代表する名門です。「プラゾーニ･コレクション」はそんなメゾンがリリースする隠れた人気シリーズ。ダミアーニのロゴをスタイリッシュに取り入れたデザインは、シックにしてエレガント。ホワイトゴールドをベースにイエローゴールドとダイヤをあしらっており、小振りながら存在感も十分。シンプルさのなかにも持つ人のステイタスがアピールできる特別なリングです。

どこか懐かしくて新しい、ノスタルジックなアクセサリーにて支持を得るワン&オンリー。エレガントな風格を漂わせるシグネットリングは、細身のK18イエローゴールド製。17世紀のパリで人気を博した彫刻家、シャルル･マヴローのモノグラムと相まって、ノーブルな美観を漂わせる仕上がりがポイントです。さり気なくも貴族的な雰囲気がなんとも魅力的。

ロンドンはノッティングヒルのアトリエにて、手作業で丁寧に作られているマルコムベッツのジュエリー。その代表作として著名であるのが、金属の表面に無数のハンマリングにて表情を付けた唯一無二のリング。大きな貴石をあしらったモデルも人気ですが、ピンキーとして品良く着けるのであれば、ダイヤモンドを一粒あしらったこのデザインが理想的。男らしい武骨さのなかにもエレガントな洒落感にて手元を華麗に彩ります。