大人の白スニーカーは、ひとクセありが新常識!?

ド派手でギミック盛りたくさんなハイテクスニーカー人気が、ひと段落した様相を見せる昨今。今年は80年代のチープレトロなデザインが人気を集めているみたいですが、それも含めて全体的にはローテク系に回帰している模様です。

まぁ、迷ったらローテクとは昔からある定説。カジュアルにはもちろん、イマドキはビジネスでも履けちゃいますしね。

とはいえ、散々っぱら履き倒してきただけに、イマイチ新鮮味がないのも事実。折しも春ですし、ベーシックななかにも遊びのあるメゾンの白スニで「そんじゃそこらの白スニとは、ちょっと違うんだよねぇ〜」って、さり気なく頭抜けるのが、洒落た大人のヤリクチってものです。

新年度は、いい塩梅のアッパーデザインから始めましょうってことで、ぴったりの５足をセレクトしてみました。

70年代のバッシュ系ローカットを想起させる“B27”。ハイテクとローテクの中間的なデザインは、確かに今の気分ですよね。白のカーフにグレーで差し色を効かせたカラーリングは、同時代らしくソールにまでも。そしてサイドには、“ディオール オブリーク ギャラクシー”が。この絶妙な塩梅。さすが、メゾン系スニーカーの牽引者です。

アッパーサイドにおなじみのHを配するも、基本的にはテニスシューズ系の実にベーシックなデザインです。そんななか、大胆なレイアウトでプリントされるのが、アンティークペガサス。アートなタッチと上質な白カーフとのハイコントラストなカラーリングが、足元を主役に。ヒールパッチのブラックも、結構効いてます。

メゾンの中で、トレンドを問わないシンプル&ベーシックなローテクを探すなら、やっぱりココでしょう。カーフレザーを採用したコート系で、サイドにシグネチャーをデザイン。ヒールカウンターが低めなのが実は最大の見どころで、スラックスと合わせた際に裾が引っかかって上がりにくく、ストンとキレイに落ちてくれるんです。

アイレット周りがスムージングされ、一見するとどこにも遊びのないシンプル&ベーシック顔に見えます。ところが、サイドにはエンボスによりクレストモチーフをデカデカとデザイン。美しい光沢とグラデーションを披露するヒールパッチとシュータンとともに、ラグジュアリーにして遊びのある一足であることを誇示します。

外羽根タイプの、いわゆるコート系。そこに、エラスティック製のバンドをプラスし、アイコニックな一足に仕上げています。シューレース自体もゴム製のため、履き味はスリップオンそのもの。さらに、バンドを装着するためのメタルパーツに注目を。ただのOリングじゃなく、ガンチーニになってます！