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2021.02.03

「メゾン」のモテスペック4強は、モンクレール、ロエベ、ボッテガ・ヴェネタ、プラダでした

コレクションにハイスペックなアイテムを取り入れるメゾンブランドが、確実に増えています。それらの最先端でハイスコアな出来映えの「モテスペック」をご覧ください。

CREDIT :

写真/人物・谷田政史(CaNN) 静物・蜂谷哲実(hachiya studio) スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/古川 純 文/竹石安宏(シティライツ)

いつも最先端のトレンドを発信するメゾンブランドですが、ここ数シーズンの傾向として挙げられるのが、コレクションにハイスペックなアイテムを取り入れるブランドが、確実に増えているってこと。

現在のファッションにおいてスペックが重要視されている証ですが、それらはさすがの出来映えで、「モテスペック」も最先端にしてハイスコアなんですね。アピール度も高く、これは使わない手はないじゃないですか。

Brand【1】 3 モンクレール グルノーブル

強くて軽い最強繊維「ダイニーマ」を採用したモテるモードなダウン

ブルゾン26万6000円/3 モンクレール グルノーブル(モンクレール ジャパン)、ニット2万5000円/スローン、パンツ2万8000円/ジャブスアルキヴィオ(エフイーエヌ)、メガネ3万3000円/オリバーピープルズ(オリバーピープルズ 東京ギャラリー)
▲ ブルゾン26万6000円/3 モンクレール グルノーブル(モンクレール ジャパン)、ニット2万5000円/スローン、パンツ2万8000円/ジャブスアルキヴィオ(エフイーエヌ)、メガネ3万3000円/オリバーピープルズ(オリバーピープルズ 東京ギャラリー)
過酷な雪山で着用者を守るハイスペックダウンの開発から始まった「モンクレール」の歴史。そのスゴさが世界最高峰のダウンの品質は維持しつつ、最先端のモードと融合したこと。つまり最高に暖かく、最高に格好いいのですよ。

複数の気鋭クリエイターとのコラボプロジェクト「モンクレール ジーニアス」。そのなかでも特に機能性を追求したのが、サンドロ・マンドリーノによる『3 モンクレール グルノーブル』です。

本作『ダリー』は、鋼鉄の15倍の強度をもちながら水に浮くほど軽い最強繊維「ダイニーマ」を表地に使用。止水ジッパーやスノースカートなど細部もハイスペックですが、モノトーンでまとめたデザインもクールです。
ブルゾン26万6000円/3 モンクレール グルノーブル(モンクレール ジャパン)

防風、撥水、保温、透湿、軽量などの機能性に加え防水性が高いYKKの止水ジッパー「アクアガード」や袖口に内蔵された防風用ゲートルなどのスペックが列記されたラベル。表地の「ダイニーマ」といい本格アウトドアにも十分に通用するハイスペックです。

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Brand【2】 ロエベ

ライフスタイルラインから登場のGORE-TEX社と共同開発した『ELN パーカ』

ブルゾン14万1000円、スウェット6万1000円、パンツ9万円/すべてロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)
▲ ブルゾン14万1000円、スウェット6万1000円、パンツ9万円/すべてロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)
スペックが何より重視されるアウトドア。華やかなランウェイとは対極的なその世界を取り入れたのが2019年始動の「ロエベ」の新ライン『Eye/LOEWE/Nature』です。アウトドアのコードをモダンに洗練させたワードローブは「モテスペック」も高し。

2019年春夏にスタートし、今季で4シーズン目を迎えた『アイ/ロエベ/ネイチャー』。今秋冬は、既存のアイテムの形状などを活かして蘇らせる「アップサイクル」への取り組みを中心に、サステナブルなコレクションを発表。

そのなかのひとつが、服の防水技術の先駆者であるGORE-TEX社と共同開発した『ELN パーカ』です。防水・透湿・防風と実にハイスペックですが、特筆なのは100%リサイクルナイロンのシェルをはじめ、細部までリサイクル素材を用いている点。アウトドアな配色も、ミニマルなデザインで都会になじみます。
ブルゾン14万1000円/ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)

『アイ/ロエベ/ネイチャー』は“I love nature”が語源。そのテーマが表現されている鮮やかなラベルの下には、GORE-TEX社との共同開発を示すGORE-TEXのラベルをオン。また内側の縫い目には雨などの浸入を防ぐシームテープが施されています。

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Brand【3】 ボッテガ・ヴェネタ

ブランドならではの水に強い加工が施されたハイスペックレザー

コート100万円、Tシャツ9万円、パンツ8万円/すべてボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
▲ コート100万円、Tシャツ9万円、パンツ8万円/すべてボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)、そのほかはスタイリスト私物
クリエイティブ・ディレクターが2018年に交代し、生まれ変わった「ボッテガ・ヴェネタ」。カジュアルで着やすく、実用的なスペックを備えたアイテムも充実します。なかでも代名詞の高品質なレザーに機能性を加えたアイテムは唯一無二ですぞ。

30代前半という若さで名門メゾンのクリエイティブ・ディレクターを任されたのは、英国出身のダニエル・リー。2019年秋冬のデビュー以来、早くも洒落者たちを虜にしていますが、そんな彼の2020年秋冬コレクションで見つけたのがこのモッズコート。

接ぎが少ない大判の柔軟カーフレザーを用いた贅沢な作りで、特筆なのは水に強い加工が施されている点。小雨なら気にならず、急に降られたらポンチョ代わりに彼女と肩を寄せ合って羽織る、なんてリッチな「モテスペック」を発揮します。ゆったりシルエットも◎。
コート100万円/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

着脱可能なナイロン製のフードが付属しており、取り付けてスポーティな雰囲気を演出することも可能。袖口のドローストリングで革の柔軟性を活かした腕まくりもキマるなど、ディテールもヌカリないのはさすがのひと言です。

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Brand【4】 プラダ

スペックも時代も進化させた新素材「エクストリーム-テックス®」

▲ ブルゾン29万5000円、Tシャツ6万5000円(ともに予定価格)、パンツは参考商品/すべてプラダ(プラダ クライアントサービス)
軽くて丈夫でメインテナンスも楽チン。そんな現代的スペックを備えたナイロンをラグジュアリーの分野にいち早く用いたのが「プラダ」です。近年、すべてのナイロン製品の再生ナイロンへの転換を宣言するなど時代の先を行く姿勢は健在です。

1997年にスポーツとモードが融合したハイスペックなウエアをいち早く提案し、後のファッションに多大な影響を与えた『プラダ リネア・ロッサ』。2018年久々に復活して話題となりましたが、その最新作は約3年を費やして独自開発した新素材「エクストリーム-テックス®」を使用。

撥水・透湿・防風・軽量と多彩な機能を備えつつ、100%リサイクルポリエステル素材。撥水加工時も有害物質を発生させないなど、徹底してサステナブルが追求されているんです。環境問題に敏感な女性は少なくないゆえ、ウンチクやタネ明かしも有効かと。

新素材「エクストリーム-テックス®」を用いていることを表記したラベル。鉄の200倍とも言われる強度を誇るハイテク素材「グラフェン」が積層されているため耐久性が高く抗菌性も備えているので発汗しても衣服内を衛生的に保てます。

2021年2月号より
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

エフイーエヌ 03-3498-1642
オリバーピープルズ 東京ギャラリー 03-5766-7426
プラダ クライアントサービス 0120-451-913
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966
モンクレール ジャパン 0120-977-747
ロエベ ジャパン クライアントサービス 03-6215-6116

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