2021.04.14
【最新版】正統派スーツの正しい選び方
メンズスタイルの基本はクラシック・スーツにあり。ただし定番と呼ばれるスーツも、実は時代によって少しずつ変化しているもの。そこで今選ぶべきクラシック・スーツの要点を、わかりやすくレクチャーします。
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写真/鈴木泰之(Studio Log) スタイリング/四方章敬 文/長谷川 剛(テーブルロック)
“スマートなのにゆったり”が大きな鍵
そこでまず押さえておきたいのは、ビジネスはもちろんココぞのシーンで胸を張れて、しかも昨今の流行をも踏まえた基本的なスーツの選び方。
近年のクラシック・スーツは4、5年前のピタピタ・トレンドを脱し、リラックスしながら洒脱に着こなせる適度にゆるさのある”ほどユル”フィットへと変化しています。そして上着の着丈も一時期の短め時期を脱し、レギュラー丈に回帰しているのです。
確かに微差ですが、全体のスタイルとなった時この差は歴然。昔のスーツでは絶対に今旬な洒落感を演出することなど叶いません。まずは今季らしい美観をもちつつ、しかも快適な着心地へとシフトした最新本格スーツの基本事項を、じっくり解説いたします。
◆ サイズ感のポイント その1
パンツは2プリーツのちょいゆったり
◆ サイズ感のポイント その2
ジャケット着丈は長め(お尻が隠れる程度)
その反動からか、昨今は尻山をほぼ隠すレギュラー丈に近いものが増えているのです。見た目も写真のとおり確かに落ち着いたシックな印象。やっぱり大人のスーツは、このくらいの丈感がジャストなのです。
◆ サイズ感のポイント その3
ウエストにもほどよいゆとりを
しかし昨今はノーストレスの寛いだ着心地が世界的な主流。全体的にツッパリ感などなく、ゆるいドレープにて立体感をさり気なく感じさせる“適ユル”が今の気分です。フロントボタンを留めて、内側にコブシ一個入るくらいのゆとりが目安です。
【基本のスーツは、以下の3タイプから!】
◆ 選びのポイント その1
無地の場合は少し明るめを
写真の一着はブルーに近い明るいトーンのネイビーカラーが特徴的。ナポリの大御所、キートンの兄弟ブランドであるサルトリオは、本格仕立とモダンなルックス作りがもち味です。ウールシルクに伸縮素材をブレンドした生地を使用しており、ドレッシーな光沢感をもちつつ伸び伸びした自由な着心地が味わえる一着です。
◆ 選びのポイント その2
ストライプは、ピッチが太めのデザイン
リネン・ウール・シルクのいわゆる三者混生地を使っており、ざっくりツイーディな味わいがリラックス感を高めます。定番的なウールスーツではちょっと堅苦しい。普段着でもスーツをチョイスしたい。そんな人にオススメの一着です。
◆ 選びのポイント その3
チェック柄はモノトーンを基本に
今季着こなすなら白×黒色にカラーを絞った、控えめなグレンチェックやハウンドトゥースが最適です。シーズンによってはカラーペーンなどを入れ込むことのあるグレンチェックですが、今季は写真のようにあくまでモノトーンに徹した味付けがクール。なかでも本邦随一の名手であるリングヂャケットの新作は、日本人体形を考慮した逸品仕立て。
加えて男らしい広めのラペルや下がり気味のゴージなど、古き良き味わいが何よりの特徴です。着るだけで男の渋みが引き立つこと保証します。
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