2017.09.13
意外と知らない、アノ部分は何という?〜パンツ編〜
- CREDIT :
写真/長尾真志 スタイリスト/宮崎 司(CODE) 文/編集部
いくら上着にこだわっても、パンツ選びを失敗すると、すべてが台無しになんてことも。また、よく見ると随所に凝ったディテールが盛り込まれていることにも気づかされます。その意味がわかってくると、おのずとパンツ選びにも面白さが加わるのです。

シルエットやプリーツの有無、腰回りの表情の違いなど、その時代に則した旬のディテールが盛り込まれ、はきやすくなるための工夫が随所に収められているのです。さらに、パンツは、断ったり座ったりと稼働域が大きく、ウエストや太腿など、体型の変化を直接受けやすいアイテムですから、人によっては、お直しに出すこともあるでしょう。そんな時、パンツの基礎用語やその意味を知っていれば、ショップスタッフとの会話もスムーズに進むはずです。

①【ライズ】/パンツの股上のことで、股上の浅いものをローライズ、深いものをハイライズといいます。デニムなどでローライズの流行がありましたが、従来パンツのようにハイライズのものがモダンに履けるものとして昨今また増えてきています。パンツは上と同じ。
②【カラステング、持ち出し】/パンツの開く部分。ヨレずにお腹を固定することができる「カラステング」。さらに閉じる時に最後に締めるため少し先端が出ている部分を「持ち出し」といいます。スーツパンツ11万円/ソブリン(ザ ソブリンハウス)
③【ウエストバンド】と④【サイドポケット】/ウエストバンドとはパンツのウエスト部分にあしらわれた共地の帯部分。シャツがはみ出ないように滑り止めが付いていたり、小銭入れが付いているものもあります。ベルトレスやゴム紐になっているものなど、仕様も様々です。またパンツの両サイドに付いたポケットの呼び名をサイドポケットといいます。斜めに角度がついたものをスラントポケットまたはフォワードセットポケットといわれます。また、サイドの縫い目に沿ってできているものはバーティカルポケットといい、どちらもフォーマル度は高めですが、フォワードセットの方が実用的です。パンツは上と同じ。
⑤【ベルトループ】/その名の通りベルトを通す輪になっているものを指します。このループが付いているものはベルトを用いるのが原則です。本来パンツはブレイシーズで吊りながら履くもので、クラシックなパンツにはベルトループが備わっていないものもあります。パンツは上と同じ。
⑥【プリーツ】/日本ではよく「タック」と言いますが、パンツの前部分のウエストバンド下に付くヒダのことで、フロントプリーツの意味。パンツを履いた時に動きやすくするためのもの。以前はノープリーツが主流でしたが、昨今プリーツ入りのドレスパンツの人気が再燃しており、ワンプリーツ、ツープリーツ入りなど、パンツのトレンドディテールの一つ。ちなみに外側に開いたアウトプリーツや内側に開いたインプリーツというものありますが、インプリーツの方がよりクラシックです。パンツは左から2番目と同じ。
⑦【クリース】/パンツの中央に入る縦の折り目のこと。正確にはセンタークリースといいます。雨で濡れたり、長期間履き続けたパンツは、この折り目が薄く消えてくることもあるので、定期的にアイロンでメンテナンスをしたいもの。クリースの入っていないパンツはビジネスには不向きです。パンツは左から2番目と同じ。
⑧【ヒップポケット】/尻部分に付いているポケットで、ピスポケットともよばれています。昔はここにピストルを入れていたことからこの呼び名に。ジャケットのポケット同様、ここに物を入れすぎるとシルエットが崩れてしまうのでご注意を。パンツは上と同じ。
⑨【ターンナップカフ】/パンツの裾の折り返しの総称。本来は実用的でスポーティーなデザインですが、折り返さないシングルとそれぞれ好みによって自由に取り入れられています。また、折り返した時の裾幅も好みや流行で若干変化します。パンツは上と同じ。
⑩【フォブポケット】/向かって左のウエストバンド脇に付いている小さなポケット。用途としては必ずしも決まっておらず、入れるものによってコインポケット、チケットポケットといろいろ呼び名があります。かつてはチェーンや紐をつけて懐中時計を入れたことから、ウォッチフォブポケットと呼ぶのが一般的です。パンツは左から2番目と同じ。
こちらもウォッチフォブポケットの例。パンツは左から2番目と同じ。
⑪【Vスリット】/ウエストマンの後ろの中央部分に入った切れ込みのこと。生地にかかる圧力を逃がし、着用時にフィット感を高めてくれます。パンツは左から2番目と同じ。
⑫【腰裏のプリーツ】/パンツの裏地にヒダをつけて生地をたるませる。曲線を出すことで、身体をパンツに沿わせるように作られたディテールです。パンツは左から2番目と同じ。
⑬【インシーム】と⑭【サイドシーム】/内側に入っている縫い目のことでパンツの股下から裾まで続くステッチのことを示します。通常はこの部分が股下そのものにあたります。インシームに対してパンツ外側の縫い目のこと。両方の絞り具合で裾が細くなるテーパードや、逆に裾が広がるフレアーなどスタイルによって変化。一般的にはテーパードがかかっているものが主流です。パンツは上と同じ。
①【ライズ】/パンツの股上のことで、股上の浅いものをローライズ、深いものをハイライズといいます。デニムなどでローライズの流行がありましたが、従来パンツのようにハイライズのものがモダンに履けるものとして昨今また増えてきています。パンツは上と同じ。
②【カラステング、持ち出し】/パンツの開く部分。ヨレずにお腹を固定することができる「カラステング」。さらに閉じる時に最後に締めるため少し先端が出ている部分を「持ち出し」といいます。スーツパンツ11万円/ソブリン(ザ ソブリンハウス)
③【ウエストバンド】と④【サイドポケット】/ウエストバンドとはパンツのウエスト部分にあしらわれた共地の帯部分。シャツがはみ出ないように滑り止めが付いていたり、小銭入れが付いているものもあります。ベルトレスやゴム紐になっているものなど、仕様も様々です。またパンツの両サイドに付いたポケットの呼び名をサイドポケットといいます。斜めに角度がついたものをスラントポケットまたはフォワードセットポケットといわれます。また、サイドの縫い目に沿ってできているものはバーティカルポケットといい、どちらもフォーマル度は高めですが、フォワードセットの方が実用的です。パンツは上と同じ。
⑤【ベルトループ】/その名の通りベルトを通す輪になっているものを指します。このループが付いているものはベルトを用いるのが原則です。本来パンツはブレイシーズで吊りながら履くもので、クラシックなパンツにはベルトループが備わっていないものもあります。パンツは上と同じ。
⑥【プリーツ】/日本ではよく「タック」と言いますが、パンツの前部分のウエストバンド下に付くヒダのことで、フロントプリーツの意味。パンツを履いた時に動きやすくするためのもの。以前はノープリーツが主流でしたが、昨今プリーツ入りのドレスパンツの人気が再燃しており、ワンプリーツ、ツープリーツ入りなど、パンツのトレンドディテールの一つ。ちなみに外側に開いたアウトプリーツや内側に開いたインプリーツというものありますが、インプリーツの方がよりクラシックです。パンツは左から2番目と同じ。
⑦【クリース】/パンツの中央に入る縦の折り目のこと。正確にはセンタークリースといいます。雨で濡れたり、長期間履き続けたパンツは、この折り目が薄く消えてくることもあるので、定期的にアイロンでメンテナンスをしたいもの。クリースの入っていないパンツはビジネスには不向きです。パンツは左から2番目と同じ。
⑧【ヒップポケット】/尻部分に付いているポケットで、ピスポケットともよばれています。昔はここにピストルを入れていたことからこの呼び名に。ジャケットのポケット同様、ここに物を入れすぎるとシルエットが崩れてしまうのでご注意を。パンツは上と同じ。
⑨【ターンナップカフ】/パンツの裾の折り返しの総称。本来は実用的でスポーティーなデザインですが、折り返さないシングルとそれぞれ好みによって自由に取り入れられています。また、折り返した時の裾幅も好みや流行で若干変化します。パンツは上と同じ。
⑩【フォブポケット】/向かって左のウエストバンド脇に付いている小さなポケット。用途としては必ずしも決まっておらず、入れるものによってコインポケット、チケットポケットといろいろ呼び名があります。かつてはチェーンや紐をつけて懐中時計を入れたことから、ウォッチフォブポケットと呼ぶのが一般的です。パンツは左から2番目と同じ。
こちらもウォッチフォブポケットの例。パンツは左から2番目と同じ。
⑪【Vスリット】/ウエストマンの後ろの中央部分に入った切れ込みのこと。生地にかかる圧力を逃がし、着用時にフィット感を高めてくれます。パンツは左から2番目と同じ。
⑫【腰裏のプリーツ】/パンツの裏地にヒダをつけて生地をたるませる。曲線を出すことで、身体をパンツに沿わせるように作られたディテールです。パンツは左から2番目と同じ。
⑬【インシーム】と⑭【サイドシーム】/内側に入っている縫い目のことでパンツの股下から裾まで続くステッチのことを示します。通常はこの部分が股下そのものにあたります。インシームに対してパンツ外側の縫い目のこと。両方の絞り具合で裾が細くなるテーパードや、逆に裾が広がるフレアーなどスタイルによって変化。一般的にはテーパードがかかっているものが主流です。パンツは上と同じ。