2021.06.25
VOL.13「リラックス感漂う『フィッシングジャケット』」
まるで人気デザイナーの最新モードのようなフィッシングジャケット!
常に独自の視点で独自の音楽を生み出していくDJとして世界中で活躍する田中知之(FPM)さん。音楽のみならずファッション、時計、クルマ、グルメとオールジャンルでの博覧強記を駆使した田中流「男の定番」をご紹介する連載です。
- CREDIT :
写真/鈴木泰之(Studio Log) 文/田中知之(FPM)
■ Theme13「リラックス感漂う『フィッシングジャケット』」
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聞くところによると、彼の全盛期に、家族経営で釣具やウエアをわずかな期間だけ作って販売していたのだけれど、ビジネスとしては上手くいかずで、ブランドとしては21世紀を待たずして消滅してしまったようだ。
ミリタリーは当然として、各種スポーツやハンティング、今回のようにフィッシング用のアイテムだったり、とにかく私はプロユースに特化した古着に強く心惹かれることが多い。用途に応じて、通常あり得ないデザインや素材使いやシルエットをもっていることが多く、それが時代の変遷のなかで、我々のニーズや審美眼とシンクロして、とんでもなくカッコいいデザインとして蘇ることがあるからだ。
私が古着を愛するのは、過去の人たちのコスプレをしたいからではなく、過去のデザイナーたちが、時に偶発的に残したデザインを、現代のモードのなかで再解釈してコーディネートしたいからだ。
このジャケットも世界的な釣り師ならではのこだわりを集積した仕様で、釣り用のルアーやテグス、タックルボックスなどを仕舞う為に、アウター、インナー合わせて25個のポケットが付いている。私は鍵や小銭やのど飴や目薬をいろんなポケットに仕舞って出かけるのが楽しいのだが、いざ必要となって取り出そうとすると、何処のポケットに仕舞ったのかがさっぱりわからなくなっているのだ。いやはや。
すさまじい数のポケットが前後内側に付く
細部にいたるまで完全なフィッシング仕様
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【着用イメージはこれ】
上は大きく、下はスッキリと合わせるのがコツ
この個体はサイズがXLなので、大柄な私が着てもまだオーバーサイズである。細身のボトムスと合わせるコーディネートがオススメ。
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田中知之(FPM)
1966年京都生まれ。音楽プロデューサーでありDJ。それでいてクルマも時計も大好物。ヴィンテージにも精通し、服、家具問わずコレクターであり、食への造詣も深い。www.fpmnet.com