欧州の2大老舗アウトドアブランドをイマドキかつオトナに着こなすには？

アウトドアの老舗ブランドには、長い歴史だけでなく「老舗」の名に恥じない確かな品質があるものです。創業当初から脈々と引き継がれるプロスペックは、オトナなら誰もが魅了される本格的なものがあります。本物ならではの自信と風格は、新進気鋭のハイスペックウェアには醸せない圧倒的な存在感を放っています。このハイスペックを街着として着る贅沢は、モノの分かるリッチなオトナだけに許されたもの。多少オーバースペックでも、その分ユルめのコーディネイトで調整すれば大丈夫です。今回は、英国のカリマーとノルウェーのヘリーハンセン、お馴染みの2大老舗ユーロブランドをピックアップして、その着こなしまでをご紹介しましょう。

ヘリーハンセンは1877年、ノルウェーの港町で設立されました。創業者自身、元船乗りという経験を活かして、防水ウェアのメーカーを立ち上げたのです。当初はオイルドクロスを開発することに力を注ぎましたが、やがて光沢のあるビニールクロスの「リノックス」や、PVC極薄シートを使った「ヘロックス」を開発。1980年には独自の防水・透湿素材「ヘリーテック®」の実用化に成功します。高機能防水素材の開発に尽力してきた歴史と、北欧ならではのデザイン性があいまったアイテムは、海を愛するオヤジの定番ですが、いまではスキーやスノボ、トレッキングなど山を愛する人たちからも大人気のブランドです。

ゆったりとボリューム感のあるジャケットを軽〜く見せるためには白パンが有効です。アウトドアで白を着る贅沢なところが、リッチなオトナならではのチョイスとなりますので。インはケーブルニットを合わせていますが、ライニングのファイバーパイルがあったかいので重ね着は不要です。足元を編み上げのブーツにしてトップスとバランスを取ることもお忘れなく。

サイクルバッグメーカーとして誕生したカリマーは、1946年、英国ランカシャー州で誕生しました。そのタフで機能的なバッグの評判が知られるようになると、登山用バッグの製作を依頼されるようになります。多くの著名な登山家や冒険家たちがカリマーのバッグで、数々の偉業を達成してきたのです。1980年にはフットウェアを、1988年にはウェアのコレクションを発表。高いデザイン性と共にプロユースのギアとしてのスペックを備えた本格仕様は、すべてのアイテムに共通するアイデンティティです。

ダウンとデニムのコーディネイトは場合によっては野暮ったくなりがち。ですが「カリマーブルー」と言われるこの色と、生のインディゴブルーをチョイスすれば、ブルーグラデ効果で上品かつこなれて見えます。さらにインにも一枚ブルーのニットを挿せば、統一感が増しますゆえ、街中はもちろん、アウトドアに出かけるのにも、一枚上手の装いとなるのです。

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