スーツを大人に着こなすには、どうすればいい？

スーツを着るとき、トレンドや流行を意識しすぎたり、ついつい個性を出したいと思うあまり、スーツそのものはもちろん、シャツやタイまで色柄モノを選んでしまいがちです。その結果、スーツ姿がカジュアル化してしまって、なんだかあまり大人っぽく見えない事になってしまうことがありませんか。

そんなときは基本に立ち返って、色数を抑えたシンプルなコーディネートで着てみるのはいかがでしょう。地味になりすぎるのでは？と心配されるかもしれませんが、これまで散々スーツを着てきたリッチな大人こそ、あえて基本に立ち返ることで、スーツ初心者とはひと味違うワンランク上の着こなしができるというものです。

無地のスーツに無地の同色タイを白シャツで着こなせば、ストイックかつモダンなスーツのこなしが完成するのです。色合わせや柄合わせなどに頭を悩ませる必要もありませんし、コーディネートがシンプルな分、生地や仕立てにこだわってリッチなセレクトも可能。小物選びも足元はもっともフォーマルといわれる黒い内羽根のストレートチップを合わせたら、ベルトも同じく黒のレザーを合わせるくらい色調を統一すれば完璧です。

こんなスーツスタイルなら、確実に誰にでも似合って、しかもリッチでモダンとくれば、仕事はもちろんデートにも奏功するはずです。

ユナイテッドアローズの最高峰ラインであるソブリンのネイビースーツは、モヘアを60％混紡した美しい艶に風格が漂います。タイはシルクのツイル織りで、こちらもスーツ同様に美しい艶が浮き上がる上質なもの。

シャツもチーフも白無地にして、これぞネイビースーツの着こなしの基本のきともいえるコーディネートですが、素材も仕立ても選りすぐりのものなので、フレッシャーズな感じは毛頭ありません。シャリっとした清涼なネイビーモヘアなら、フォーマルなイメージもあってドレッシーなスーツスタイルがモノにできるのです。

グレースーツと一口にいっても、ライトグレー、ミディアムグレー、チャコールグレーなど、色の濃さによって印象が変わるもの。中でも、もっとも色濃いチャコールグレーはモノトーンで着こなせば、リッチでモダンなスタイリングが完成します。黒までいかない濃いグレーは重厚な貫禄が漂うので、社会的な地位ある大人にオススメ。

タイのトーンが暗めだと冠婚葬祭などにも使えるフォーマルな気分に。少し明るめにするとモダンな気分が高まるので参考にしてください。ここでのグレータイは、ひらりと胸元に翻るスーツ生地にも使われるウール素材ですので、じつに洒脱なコーディネートとなっていることも、おわかりいただけるかと。