2018.03.31
スーツレスの職場では、どんなスタイルで働くのが正解なのか?
クール・ビズやカジュアルデーなど、“カジュアルな仕事着”を求められる機会はますます増えています。ただ、スーツのように定型がないため、セレクトは悩ましいもの。その答えを見つけるべく、完全スーツレスの職場にお邪魔しました。
- CREDIT :
写真/吉田雅彦(M-focus) 文/アキヤマケイコ 編集/長谷川茂雄
リアルな職場で見えた“カジュアルな仕事着”の定義
「クリエイティブ職は“自分がどう見られたいか”を考えるのも仕事の一つ。クライアントに『この人に頼みたい』と思ってもらえる服装を自分で考えるべきだと思っています」とCEOの木下謙一さん。仕事相手との関係性を見極め、マナーやエチケットを守った上で、服装を選ぶ。「それは、仕事をしながら自分で掴むことでしょうね」
では、木下さん自身が、仕事着を選ぶ際のポイントは?
「クリエイターには、自分を目立たせてキャラクター化する服装をするタイプと、作品を引き立てるため自分はノイズのない服装をするタイプがいますが、自分は後者。機能的でありつつ、自分なりのこだわりも見える。そんなスタイルを意識しています」
加えて、木下さんは、経営者として信用・信頼をしてもらうことも大前提にしているとのこと。
「仕事相手もカジュアルな服装の人が多いので、堅苦しくなりすぎず、でもきちんとした感じは出るように。基本的にインナーは襟付きのものを着て、靴や時計・眼鏡など『装いの末端』には上質な小物を選ぶ……、そんな点を大事にしていますね」
木下謙一さん / 株式会社ラナデザインアソシエイツ代表取締役CEO
“打ち合わせで人に会う日のスタイル”
時計は「パネライ ルミノール パワーリザーブ」。かっちりとしたスーツをあまり着ないため、小物で引き締めることを意識。
よく履くスニーカーは、「リーボック インスタポンプフューリー」。悪目立ちしないグレーをセレクトしています。
眼鏡は「アイヴァン7285」のラウンドタイプ。同ブランドのアイウェアは、20本ほど所有しているそう。
時計は「パネライ ルミノール パワーリザーブ」。かっちりとしたスーツをあまり着ないため、小物で引き締めることを意識。
よく履くスニーカーは、「リーボック インスタポンプフューリー」。悪目立ちしないグレーをセレクトしています。
眼鏡は「アイヴァン7285」のラウンドタイプ。同ブランドのアイウェアは、20本ほど所有しているそう。
“比較的外出が少ない日のスタイル”
今日の格好にマッチしている時計は、「IWC インジュニア」。全体的にラフなコーデなので、ネイビーの文字盤をウェアとシンクロさせつつ、ステンレスブレスで引き締めています。
足元は、「J.M.ウエストン」のローファーでシックにまとめています。「アンティパスト」のソックスは、デザインも素材もお気に入りで、仕事の合間でも見つけたら即買いするそう。
今日の格好にマッチしている時計は、「IWC インジュニア」。全体的にラフなコーデなので、ネイビーの文字盤をウェアとシンクロさせつつ、ステンレスブレスで引き締めています。
足元は、「J.M.ウエストン」のローファーでシックにまとめています。「アンティパスト」のソックスは、デザインも素材もお気に入りで、仕事の合間でも見つけたら即買いするそう。
副業もOK。週1日の在宅勤務もあり
「クリエイティブは、もともと業務にかける時間と成果が一致しないもの。アウトプットの締切が守れれば、過程は自分でスケジューリングして進めればいい」(木下さん) 副業を認めているのも、会社での仕事以外でやりたいことがあれば、それをやるほうがストレスが軽減されるし、結果として仕事のパフォーマンスも上がるであろう、という考えから。
「クリエイターは“どんなライフスタイルを送っているか”も問われる職業。服装も副業も、それらを構築するファクターです。なので会社としては縛らず、自分でコントロールすればいいのです」(木下さん)
「仕事着=スーツだと決めてしまうと、確かに楽な部分はありますが、自分のスタイルについて考えなくなりますよね」と木下さんが言うように、スーツレスも裁量度が大きいワークスタイルも、高い自己プロデュース能力や責任が伴います。
働き方を自由にしても成果が上がる理由は、そうした「個々の考える力」を大事にしているからなのかもしれません。
社員の座席は、グループ会社もすべてフリーアドレスを導入。席は毎朝、コンピューターでランダムに決められ、社員にメールで配信されるため、席が固定化してしまう弊害はありません。
フリーアドレスでは、業務の最後に、必要書類や私物は席から撤去しなければなりません。ゆえに机周りはいつも整理整頓され、スッキリ。各々が自分のノート型PCを使うことも推奨しています。
過去のアーカイヴや作品は、キャビネットに飾られています。
デザイン等に関する資料は、本棚にコンパクトにまとめられています。会社というよりカフェのようなディスプレー。
ビオレッティ・アレッサンドロさんのイラスト作品。
「服装から、その人のことが何かしら伝わってくる」と木下さん。社員の採用面接の最後には、必ず私服で来ていただいているそう。
古いマンションをリノベーションしたという社内は、ウッドを多用しているためリラックスムードが漂っています。
社員の座席は、グループ会社もすべてフリーアドレスを導入。席は毎朝、コンピューターでランダムに決められ、社員にメールで配信されるため、席が固定化してしまう弊害はありません。
フリーアドレスでは、業務の最後に、必要書類や私物は席から撤去しなければなりません。ゆえに机周りはいつも整理整頓され、スッキリ。各々が自分のノート型PCを使うことも推奨しています。
過去のアーカイヴや作品は、キャビネットに飾られています。
デザイン等に関する資料は、本棚にコンパクトにまとめられています。会社というよりカフェのようなディスプレー。
ビオレッティ・アレッサンドロさんのイラスト作品。
「服装から、その人のことが何かしら伝わってくる」と木下さん。社員の採用面接の最後には、必ず私服で来ていただいているそう。
古いマンションをリノベーションしたという社内は、ウッドを多用しているためリラックスムードが漂っています。
青木 崇さん / アートディレクター
“とある日の通勤スタイル”
週に2〜3回、朝6:30(!)から会社近くのブラジリアン柔術のジムに通っているそう。デスクワーク中心のため、なるべく体を動かすことを心がけているとか。Tシャツはジムのオリジナル。
自転車に乗るため、バックパックが基本。「グレゴリー」のクラシックタイプが定番だそう。
日本メイドの「FUJI」の自転車。毎日できるだけ体力を使いたいという理由から、シングルスピードタイプをチョイス。
週に2〜3回、朝6:30(!)から会社近くのブラジリアン柔術のジムに通っているそう。デスクワーク中心のため、なるべく体を動かすことを心がけているとか。Tシャツはジムのオリジナル。
自転車に乗るため、バックパックが基本。「グレゴリー」のクラシックタイプが定番だそう。
日本メイドの「FUJI」の自転車。毎日できるだけ体力を使いたいという理由から、シングルスピードタイプをチョイス。
ビオレッティ・アレッサンドロさん / イラストレーター
“とある日の通勤スタイル”
■ 株式会社ラナデザインアソシエイツ
1996年 創業
1999年3月 有限会社設立
2001年1月 株式会社へ組織変更
代表取締役CEO 木下 謙一
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-12-8
従業員数:約90名(ラナデザインオフィス在籍27名)
平均年齢:32歳
副業しているメンバーの割合:25%
http://www.ranadesign.com
※取材場所は「RANA007」事業部
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