【注目】古着ブームで人気再熱したTシャツとは？

90年代のヴィンテージブームを経て、値下がりしたものは数知れず。まぁ、適正価格に落ち着いたという見方もできますが、実はその中で唯一と言っていいほど値が上がり続けているものがあります。それがロックT。昨今の再ブームを経て、さらなる右肩上がり状態が続いているんです。それに引っ張られるように、他のヴィンテージTシャツ人気も上昇中。なかでも注目はフォトプリントTです。

フォトTの魅力は、ズバリアート性の高さ。それだけでお洒落に見えるってコト。とはいえ、レジェンド・フォトグラファーのブルース・ウェバー然り、ヴィンテージはロックT同様にかなりの高額になっています。でもご安心を、最近は当時のフォトを採用したものや、その雰囲気をイメージしたものが新品で続々とリリースされているんです。まぁ、オフィシャルのリブートも昨今は人気ですからね。ヴィンテージにこだわりたい人もいるでしょうが、前述の通り素直にアート性を楽しんでみても良いのではないでしょうか。

モノクロームでプリントされるフォトは、カート・コバーンをはじめとしたグランジシーンを切り取ってきたアメリカ人フォトグラファーのチャールズ・ピーターソンの作品。フォトこそ90年代的ですが、シルエットはボディ幅にゆとりのあるイマドキ顔です。

今年ローンチしたばかりのブランドで、アートフォトに特化しているのが見どころ。こちらの一枚にプリントされるのは、1975年に撮影されたバニーガール姿のエルサ・ペレッティ。撮影したのは、ドイツ生まれのフォトグラファー、ヘルムート・ニュートン御大です。

フィルム＋フォトグラフィからなる造語FILPHIESコレクションからの一枚。ニューヨーク在住のフォトグラファー内藤カツ氏が、自ら居を構え作品を撮り続けたハーレムの作品は、実に日常的にして叙情的。プリントはバック、フロントにはシングルラインがプリントされています。

バインダーネックのボディにプリントされるのは、レトロなスキースーツに身を包み豪快なジャンプを決めるレディ。褪せた色合いが、そのレトロ感をより強調します。グラフィックのユニークさに定評あるLA生まれのイタリアブランドらしい、遊び心のあるプリントです。