2018.06.13
地味な黒スタイル。この夏着るならどうする?
ここ数年のトレンドだったことも手伝って、市民権を得つつある上下ブラックの真っ黒スタイル。確かに便利な着こなし方ではありますが、ひとつ間違えると単に地味なルックスになることも……。そんな失敗をおかさないためにも、洒落た着こなしのテクニックをスナップから学んでおきましょう。
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写真・スナップ/Massi Ninni 、静物・蜂谷哲美 スタイリング/稲田一生 文/長谷川 剛(04)
インナーを吟味することで、より洗練された雰囲気に
しかし、便利だからといって無策のまま着流してしまうと、途端に地味なだけの見た目になってしまうので注意が必要です。ファッションに敏感な欧州エリアのドレッサー達は、その辺をどうクリアしているのでしょう?
答えはインナー使いに気を遣うことで、地味になってしまうことを巧みに回避しているようです。そんな彼らの着こなしを参考に子供っぽく見えず、清潔感もありながら、どこか軽妙な個性も感じさせる「真っ黒スタイル」をご紹介します。
● 大人がマネしたい全身黒スタイル その1
白黒ボーダーを合わせて「大人マリン」な装い
そこでオススメしたいのが写真のような黒白のボーダーカットソー。とりわけ細かいピッチのボーダーアイテムは、はしゃぎすぎに見えず、さりとて地味すぎでもない、丁度良い洒落感を備えているところが魅力です。マリンルックを彷彿とさせる、ほど良い清涼感も好印象の要素となるのです。
今回合わせたボーダーのカットソーは、柄のピッチもコンパクトゆえ、大人にも着こなしやすいデザイン。さらに綿糸(コットン)にマーセライズ加工を施すことで、リッチな光沢を出しています。ちなみにマーセライズ加工というのは、綿糸・綿布を伸ばした状態で苛性ソーダの濃液に漬け、綿糸・綿布の肌触りの良さを保ったまま絹のような光沢を表現する技術です。それゆえ、十分にカジュアルでありながら、どこかしっかりと品の良い雰囲気を漂わせます。
● 大人がマネしたい全身黒スタイル その2
白シャツの投入で、黒白のメリハリを効かせる
そして極め付けは袖の捲りテクニック。ジャケットの袖を捲りながら、シャツのカフを折り返して腕元にチラ見せさせ、颯爽としたニュアンスを加えています。全身黒スタイルはウエア自体がもつ要素はシンプルですが、こういう味付けひとつで、装いの印象をランクアップさせることができるのです。
この一本はスマートなシルエットなので、足下がシャープに決まる今風のデザイン。そしてバンドカラーのシャツはリネン製をチョイス。腕捲りスタイルなどが軽妙にキマることに加え、暑い季節も涼しく心地よく着こなせる素材使いがポイントです。
ボトムスがジーンズならばスニーカーでも良いのですが、バンドカラーシャツ、ウールパンツと大人っぽい要素が強めのコーディネートの場合、靴もドレッシーなレザーシューズがマッチするのです。
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