2021.09.13
あの定番スニーカーを大人にはくコツ
コート系スニーカーといえば、何にでも合わせられるのが強み。便利なこいつをシン大人カジュアルに取り入れるなら、カジュアルスーツやカジュアルセットアップとのコーデが正攻法です。でも、それぞれの選びにはコツがあるんです。今回はそこんとこを解説いたします。
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写真/鈴木泰之(Studio log) スタイリング/四方彰敬 ヘア/Takuya Baba(SEPT) 文/T.Kawata
では、それをどう体現するか? あらゆる視点から考えてみました。
小細工なしで“クリーンさ”を徹底すべし
そんなコート系スニーカーの良さをシン大人カジュアルで活かすなら、カジュアルスーツ(やカジュアルセットアップ)に合わせるのが正攻法です。
イマドキのカジュアルスーツは、テーパードのかかったイージーパンツを備えたものが主流。太ももには余裕があり、膝下がシュッとしたパンツは、“ほどユル”を体現します。
加えて、テーラリングに定評のあるブランドのカジュアルスーツならば、プロポーションが綺麗に見えますから、自然と品格は宿ります。それならコート系スニーカーのクリーンな表情との相乗効果で、大人の艶も損ないません。
足元がシンプルだからと、小物や柄で遊びたい気持ちもわかりますが、とりわけコート系スニーカーを十二分に活かすには、シンプル・イズ・ベストを徹底するのが、シン大人カジュアルの近道となります。
結論を言えば、あれこれと迷うなら、コート系スニーカーとカジュアルセットアップを、シン大人カジュアルの“基本のキ”として心得るのが正解なのです。
もちろんスニーカーの色は、モノトーン、カジュアルスーツは、ネイビーを筆頭にした定番色。まずはそこから、シン大人カジュアルの扉を開けましょう!
王道を貫いて、シンプルに徹することから始めましょう
まずは、柄や色の足し算よりも、シンプルさを貫いた方が、より洗練された雰囲気が漂うってわけ。こちらはネイビーと白、そして、その中間色のインナーで自然なグラデーションにまとめています。王道のシンプルさで手堅くいきましょう!
ちなみに、足元は2009年のクリスチャン ルブタンのメンズコレクションに登場した「ルイス」のローカット版。1980年代のテニスシューズにインスパイアされたモデルで、上質な革、シューレースとステッチを白で統一したまさに洗練されたデザインが魅力です。
◆ POINT 1
“ユルさ”と“品格”の絶妙なサジ加減を目指すべし
インナーは、シンプルかつ上品なハイゲージニットで艶感をプラス。はい、こちらも王道テクですよね。さらに白Tシャツを襟元と裾からチラ見せることで、ちょいユルを演出すれば、もう完璧。ね、意外と簡単でしょ?
◆ POINT 2
イージーパンツはレングスに気を遣うべし
昨今のカジュアルスーツのパンツは、“ほどユル”でも美脚に見えるものが多いですが、くるぶしが見える程度のレングスは死守したいところ。それでこそ、コート系スニーカーのクリーンさが引き立ちます。
◆ POINT 3
遊びは最小限にとどめます
今回の一足は、ソールがアイコニックレッドになっています。これ、クリスチャン ルブタンではお馴染みの仕様ですよね。こうした遊び心も最小限にとどめることを心がけてくださいまし。
◆ 推しのコート系スニーカー その1 「サントーニ」
人気シリーズ、グロリアがアップデート
そしてサイドにあしらったオレンジのマイクロステッチにご注目を。オレンジがブランドを象徴するカラーってこと、洒落者ならご存知ですよね? また、タンとかかとにはロゴ入りのレザーパッチがデザインされておりますよ。
◆ 推しのコート系スニーカー その2 「ジミー チュウ」
目を凝らすと、あちこちに星が輝いております
ほかにも、ヒールにはブランドロゴのエンボス加工があるなど、シンプルに見えて語りどころ満載。ぱっと見は、それらの主張が気にならないところがいい塩梅です。
◆ 推しのコート系スニーカー その3 「ピエーヴェ」
シンプルさ全開! 合わせやすさピカイチの理想形
シンプルながら、甲が低くアイレットは8ホールと、全体をスマートに見せる工夫はお見事。ほかにも上質で滑らかな革、クッション性抜群の履き口など、細部を見れば人気ぶりも納得です。
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ジミー チュウ 0120-013-700
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