町田啓太が着る、秋のイロオトコなスタイル PART01

最先端のデザインやフィロソフィーが魅力のメゾンブランドのウエアを、大人ならではの視点で楽しむ方法を伝授。名付けて「大人なモードの遊び方」。毎回ゲストを迎えてお届けいたします！ 記念すべき第一回のゲストは大人気の俳優、町田啓太さんです。

大人のファッションは、ついつい無彩色になりがち。クラシックなルールももちろん大事だけど、やっぱりファッションは楽しんでナンボ。モテる大人は守りに入らず、常に「攻め」の姿勢でいたいものです。
そんな「攻め」のスタイルをお手軽に、かつ効果抜群に取り入れるなら色と柄で遊ぶのが最適かと。
今シーズンは図らずもメゾンのコレクションに色と柄が大豊作なんです。
というわけで、攻めの大人モードをいま最注目の俳優町田啓太さんに艶っぽく着こなしていただきます。題して、「イロオトコは刺激的」。
全３回に渡ってお送りいたします！

昨今のトレンドでもあるオーバーサイズのシルエットを、モードの手法で巧みにアレンジして見せる今季のルイ･ヴィトン。
今回の主役、マキシ丈のコートはバスローブのようなふんわり素材を用いつつ、ゆったりフィットにて寛いだ色気を感じさせるところがまさにイロオトコ的な一品。身ごろには大きなスリットが入り、フロントベルトを調整すれば、インナーやボトムスを自在にチラ見せできます。
一般的にマキシ丈のコートは、ヘビーに見えがちですが、こちらの一着は、純白というカラーゆえにとってもクリーンで軽快。大人の存在感と遊び心を同時にアピールできるんです。カラフルなバッグを追加して、ポップかつ遊び心あるスタイルを目指すのが正解です。

大人になるとニットがどんどん無難になっていませんか？ もしそんな自分に退屈していたら、ニットで遊ぶのがオススメ。これ、最高に刺激的なんです。
というわけで、鬼才キム･ジョーンズがメンズのアーティスティック ディレクターを務めるディオールから、こちらのニットに注目。ディオールの卓越した技術とモダン感覚を両立させた話題のアイテムです。
こちら、こんなポップな見た目とは裏腹に、実は厳選カシミアを贅沢に奢っており、肉厚かつ柔軟で極めてラグジュアリーなんですね。この柄も、現代アーティストのピーター・ドイグが描く絵画を職人技にて再現したもので、迷彩パターンを思わせる複雑かつ大胆なデザインが非常に艶っぽいわけです。
これ一発で強印象なアイテムゆえ、着こなしはブラックパンツでシンプルに。それだけでも、イロオトコな佇まいのモードスタイルになるんです。

今回モデルとして登場してくれた町田啓太さんは、表情の見せ方に加え身体表現も非常にバリエーション豊か。俳優業のなかで培ったさまざまな経験を生かしたポージングはさすがでした。
さて、そんな町田さん、撮影を終えての感想は？
「動画の撮影とは異なり、一瞬を切り取る作業もまた興味深いもの。カメラマンさんやスタイリストさんとの緊密なセッションといった感じで、いつもの仕事とは異なる刺激が味わえました」
先端のモードスタイルは、町田さんの目にはどう映ったのでしょう？
「個人的にはいつもカジュアルな服装で過ごしています。そんな僕からするとルイ･ヴィトンやディオールのコレクションは、まるでアートのよう。刺激的なモードのパワーをダイレクトに受け取りました」
今回のテーマはイロオトコは刺激的、なんですが町田さんにとっての色気のある男像は？
「僕は俳優なので、過去の作品を見ていろいろと学ぶことが少なくありません。“色気ある男”ということでまず思い出すのが、映画『トップガン』のトム･クルーズです。仕草のひとつひとつに色気を感じたことを覚えています。また『恋する惑星』に出演したトニー･レオンにも成熟した色気を感じました。ルーズなトランクス一枚のスタイルで、あれほどの存在感を出す俳優さんは、特別な存在だと思います(笑)」