2021.10.08
プロが自腹で買った、秋の新作アイテム3選【スタイリスト村上忠正編】
装うことが楽しくなる秋のシーズン。新たなアイテムを取り入れファッションをランクアップさせたいものです。そこでお洒落達人たちに、この秋リアルに注目した新作を紹介していただきました。独自のセンスが光る選球眼とオリジナリティある着こなし提案はサスガのもの。これは絶対参考になります!!
- CREDIT :
写真/大村聡志 構成・文/長谷川 剛(TRS)
トラッドだけど個性の利かせ具合がハイセンス
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041124851676/0/A.jpg)
それに対し、秋はニットやコート、スエードアイテムを軸とすることから、一気にしっとり落ち着いた装いの気分になるのだそう。今回選んだ注目の秋物も、大人っぽくシックなアイテムがメインとなっています。
独特な味わいあるカラーペーンに惹かれて
![ジャケット6万6000円、パンツ3万9600円/ともにts(s) (ts(s) 代官山店)](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041130311000/0/B.jpg)
「ts(s)は、自分の師匠に当たる鈴木卓爾さんがすべてを手掛けるブランド。僕は立ち上げの時代からいろいろとお世話になっているんです。そしてts(s)の特徴と言えば、何と言っても柄使いのユニークさ。このセットアップも生地からデザインされた一着であり、マスタード系のオーバーペーンなど、ありそうで見掛けない絶妙な色柄やトーンが見どころです。
ビスコースにポリを取り入れたウール混素材は、しっとりソフトで軽やかなところが特徴的。極めて英国的な印象にして、気軽に着回せる一着です。これまでこういったクラシックアイテムは、革靴でかっちり着こなすのが僕の定番スタイル。ですが、今季はあえてスニーカーを軸にハズした着こなしを楽しんでみたい。たとえばニューバランスの990系を合わせるなど、ちょっと若者のマネをしてみるのも面白かも、などと思っています(笑)」
シンプルだけどドレス感をキープした逸品
![ブーツ11万7700円/ジャコメッティ(ウィリー)](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041134716937/0/C.jpg)
「どういうワケか急にほしくなったんです(笑)。 ジョン ロブやオールデンのオックスフォードも良いのですが、今季はがぜんブーツが履きたくなって。大人のブーツとしてジョッパータイプなども持っているのですが、なぜかサイドゴアは現在手元になく。先日、展示会でこのジャコメッティを見掛けて一目ぼれ」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041138163312/0/D.jpg)
フレンチな匂い漂う色気と遊び心を備えたトレンチ
![コート16万2800円/エムズブラック(セコンド)](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041144766125/0/E.jpg)
「エムズブラックは、大人の色気をさり気なくスタイリッシュに表現することに長けた特別なブランド。なんていうか、個人的にはグラムロック風とでも言うような濃いめの味付けに反応してしまうんです。先シーズン買った同ブランドのシルクシャツも豹柄ですが、このトレンチも実はライナーが豹柄(笑)。しかも、ライナーだけ外して単体での着用もOKというのが実にユニーク。一体ドコで着るんだ(笑)という感じですが、もう少し歳をとった時、そんなお洒落も悪くない気がするんです」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041149010564/0/F.jpg)
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041152848137/0/G.jpg)
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/10/04041155743901/0/profile.jpg)
● 村上忠正(スタイリスト)
1969年、東京生まれ。21歳の時に当時スタイリストであった鈴木卓爾氏に師事し、その後独立。メンズファッション誌やタレント、広告等でのスタイリングを中心に活動する。特にメンズの成熟したドレスコーディネートテクニックに定評あり。昨今は谷原章介氏のスタイリングを手掛けるなど多忙を極める。
■ お問い合わせ
ts(s) 代官山ストア 03-5939-8090
ウィリー https://wheelieltd.jp/shoes/
セコンド 03-3794-9822