この秋、注目!? こなれ感ある、大人なレザーアイテムといえば？

あれこれ重ね着も楽しめるほど、気温が下がる日が増えてきた今日この頃。とはいえ、重衣料を出動させるほど寒くはないとき、何を着るかちょっと迷いますよね。そんな時に真価を発揮するアイテムとして、いま、オシャレな大人が注目しているアイテムがレザーシャツなんです。

これ、一番の魅力は羽織るだけで大人な艶感とリッチな雰囲気が簡単に作りだせるところ。もちろん定番アイテムゆえ、今季らしい選び方と着こなし方を抑えることがマストであります。

そのポイントが、ピタピタはなく、ちょいユルめのサイズを選んでタックアウトすること。要はレザーのハードさを前面に押し出すんじゃなくて、ちょいオーバーサイズのシャツジャケ感覚で、ざっくりとこなすってことです。オーバーサイズと聞くと小僧感がでるのでは？ と思うかもしれませんが、レザーのしなやかで品のある質感が、ちゃ〜んと大人な雰囲気にしてくれるんですね。むしろ、一見シャツ羽織？ と思ったら実は極薄のレザー！ という意外性に好感度も注目度も上がるってわけです。

まるでネルシャツを羽織るように、あくまでイージーな雰囲気で上質レザーシャツを着こなす。この秋は、そんなスタイルが断然気分なんです。是非お試しあれ！

こなれた雰囲気でレザーシャツを着こなすなら、一時流行ったようなピチピチフィットではなく、リラックス感がしっかり漂うほどよくユルめのサイズを選ぶこと。

上のようなインナーを着込んだコーディネートでも、パツッとならずさりとでダボつかない、“ほどユル”加減が一番のキモとなります。そうすることで、レザーの重厚でハードな印象よりも、ドレープ感やエレガンスが際立ち、今風のくつろぎあるリラックスムードが加わることで、グッとお洒落に見えるのです。

こちらのエルメスの新作は、最上質のカーフスキンを使った肌触りの良い仕上りが特徴。内側にジップアップシャツなどをカマすことで、スポーティな快活さが主張できる一着です。

胸元やバックヨークにはエルメスのアイデンティティのひとつである馬具をデザイン化したステッチを入れており、一枚でもアクセントあるルックスに仕上げることが可能。

微妙にカーブを描くヨーク･デザインは、ウエスタンシャツを想起させます。とはいえ、しなやかで上品なカーフ仕様というギャップと、ちょいユルなサイズ感のおかげで、ほどよく男前なんです。

こんな一着のポテンシャルをさらに活かすためには、パンツも“ほどユル”を選んでゆったり着こなすべき。写真の一本は腰回りこそスマートながら、裾はややワイドな幅を持つ今季らしいデザインです。

それでいて、ウエストはドローコードを配したイージー仕様。ダークカーキという引き締め効果を備えつつ、ゆとりを設けたコットンストレッチのパンツは、男らしくもくつろぎ感のある適度なメリハリをもたらしてくれます。

カッティングやシルエットの美しさに定評のあるイタリアはタリアトーレの新作。ダークなチョコレートブラウンのラムスエードを使用しており、毛並み豊かでソフトなエレガンスを感じさせます。ゆったりの身幅に加え胸ポケットも大きめなデザインゆえに、今風の寛ぎ感がしっかり主張できる一着。ウエスタン風のバックヨークや切りっぱなしの裾など、さり気なくワイルドな雰囲気も放つところもポイントです。

レディスにも通じるキュートな洒落感で支持を得ているイタリア発のマルニ。ゆったりした身幅と軽快な着丈が特徴の定番シャツが、今季はレザー素材で登場しました。薄手かつしなやかなラムレザーを使用しており、大人の存在感に加え色気あるドレープが楽しめる一着となっています。今季は「手作業ならではの温もり」をひとつのテーマに掲げ、羽織り続けることで実感できる、優しい着心地や丁寧な縫製を追求しています。

サルトリアレザーを標榜し、イタリアの感性や手作業にこだわるレザーアイテムを得意とするアイモネ。ブルーグリーンが美しい一着は、まるでベルベットのごとき深い味わいを持つラムスエード製。手触りの良さは他のブランドをしのぐキメの細かさです。この一着はドレスシャツ･デザインを踏襲していますが、サイドポケットも付属。アウターとしての使いやすさまで考慮されています。