【実は使い回せる】ムートンアウターは気負わず着るのが正解

ムートンアウターといえば、見た目も実用度も冬に絶好のアイテムですが、そのため着方しだいで”時代感”が顕著に現れてしまうアウターです。例えばその昔、90年代前後には色褪せたデニムと合わせてハードな着こなしを楽しんだこともありましたが、それが今季的かと言われれば、その答えは否、ですよね？

むしろいまどきに着るのであれば、もうすこし気張らない感覚が求められるようです。例えば写真上の方はタートルネックニットにグレースラックスというシックな装いに。そして写真下ならスポーティなセットアップジャージーにさらりとコーディネートしています。

今季はさまざまなシルエットのムートンアウターが出ていますが、もっともベーシックなハーフコートタイプは、こんな感じで気負いなく羽織ることがおすすめ。妙に新鮮でお洒落に見えるのです。

趣きのあるシボの表情と温かみ溢れるカーリーヘアとのコントラストが、エレガントかつ都会的な雰囲気を放つこちらは、ナポリの老舗イザイアの作。テーラードブランドの作だけあり、着心地の良さは折り紙つきです。

イタリアはボローニャで30年以上の歴史を誇るブランドのムートンコート。表面はオリーブ、そして裏面はブラウンという配色の妙に加え、驚くほどに軽い着心地をも実現。まさに一生モノと言うに値するクオリティです。

今回ご紹介する中では最も着丈が短め。ポケットもパッチ＆フラップでカジュアルな仕様になっているため、ジャージーなどに合わせて軽やかに着こなすことが可能。こちらは1958年創業のイタリアブランド、モンテドーロ製。