美女のハートをむんずと掴む“フレンチ割烹”という変化球

20年前の名署『東京いい店やれる店』で、フレンチは、お嬢さま系の美女を空振り三振に仕留める速球ストレートに喩えられました。いまも変わらず、美人のハートを掴むレストランの王道ジャンルと言えますが、フレンチに行き慣れているちょっと高嶺の花のような女性には、豪速球でも打ち返されてしまう可能性も……。ならば、ストレートに見せかけて手元で変化するスライダーで打ち取る必要があります。そんな勝負球と言える“フレンチ割烹”の名店が新宿区荒木町にあるのです。

パリの名店「ラ・トゥール・ダルジャン」で副料理長として腕を振るい、「ホテルニューオータニ東京」の支店ではエグゼクティブシェフを務めたドミニク・コルビ氏が総料理長として腕を振るうのが、こちら「メゾン・ド・ミナミ フレンチ割烹 ドミニク・コルビ」。来日歴は20年以上に及ぶコルビ氏が、日本全国の農産地を巡って吟味した食材を活かす新しいスタイルの“フレンチ割烹”は、バター、クリーム、小麦粉がほとんど使われないのが最大の特徴で、カラダに優しい点も女性にアピールするには充分ポイントが高いはず。

さらに、店のオーナーソムリエ、南喜一朗氏の２万本ものワインコレクションや豊富な日本酒より、その日のメニューに合わせたペアリングの提供も威力満点と言えましょう。肩寄せ合える横並びカウンターも意中の美女を口説くのにおあつらえ向きで、真夜中３時までの営業もうれしいところです。球春まではまだ間がありますが、ひと足お先に切れ味抜群のスライダーでデートの勝ち投手になりましょう！