![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091735455328/1600/1.jpg)
1. 高くて美味いは当たり前。たまには贅沢できる適度な価格帯であるべし。
2. 予約がとれない名店は高嶺の花。会員制や紹介制ではなく、実際に電話が通じるお店であるべし。
3. 大通りの洒落たハコばかりではなく、路地裏のひっそりとした名店を探すべし。縄のれんや赤ちょうちんを嫌う女子はこちらから願い下げるべし。
つまりは、高すぎなくてコスパよく、居心地よくて実のあるお店、というわけ。当方、かなりお酒を“たしなむ”タチですので、どうしても酒飲みに寄りがちな内容となりますが、その点はご容赦のほど。
さて、その第3回は平成の30年間を振り返り、また次の時代へとつないでいく「日本酒」のお話。
平成の30年を日本酒で振り返ってみよう
そして、日本酒の国内市場自体も小さくなっています。たとえば平成10年に1,133KLだった国内出荷量は、平成27年には553KLとほぼ半減してしまいました。
「ほんとに~? ボク、こないだ『獺祭』飲んだのに」
というアナタ、はい、ナイスなツッコミです。
縮小傾向にある日本酒市場のなかで、特定名称酒、いわゆる吟醸酒、純米酒、本醸造酒は、生産量も売り上げも微増傾向。つまり、飲酒する人が減っていて、市場全体が小さくなっているのに、特定名称酒だけが成長している、とは、かなりコアな日本酒ファンは増えている、ということ。普通酒、いわゆるパック酒などの消費が激減している、ということなのですね。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221100625911/0/2.jpg)
そこで、この平成30年の日本酒ムーブメントを飲みながら振り返れるというユニークな企画が行われていると聞き、「日本の酒情報館」へ行ってまいりました!
● 平成元年~平成5年(1989-1993)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10094731039771/1600/3.jpg)
久保田、越乃寒梅など新潟のお酒が人気だったこのころ。淡麗辛口が好まれ、「上善如水」を本当に水のようにガブガブ飲んでいたなぁ。テニス合宿の飲み会での思い出です。
● 平成6年~平成10年(1994―1998)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221217939448/1600/4.jpg)
● 平成11年~平成15年(1999-2003)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221252343316/0/5.jpg)
日本酒業界では、自社の田んぼで酒米を栽培して酒を造る一貫生産や、無濾過生原酒などさまざまなバラエティが登場。このころから蔵元や杜氏が自ら情報発信するスタイルが見られるようになりました。
● 平成16年~平成20年(2004-2008)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221314719333/0/6.jpg)
● 平成21年~平成25年(2009-2013)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221340421950/0/7.jpg)
それはさておき、暗い社会背景の中で、日本酒業界で明るい話題を提供したのは、若手の蔵元や杜氏たちでした。平成19年に8蔵元でスタートした「若手の夜明け」など、若手蔵元たちが独自に開催するイベントが、新しい日本酒のファン層を拡大するきっかけとなりました。
● 平成26年~平成30年(2014~2018)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/09221404168256/0/8.jpg)
さあ、日本酒で振り返る平成の30年はいかがでしたか?
この12種のお酒をすべて最大30mlずつ飲んで、なんと1500円という太っ腹な企画がこの「平成を彩った日本酒フェア」。スタンプラリー形式なので、1度で飲み切らずに何度も通う楽しみも残されており、これは行かずにはおけませんね。1月18日までなのでお早めに!
■ 平成を彩った日本酒フェア
日時:2018年12月18日(火)~2019年1月18日(金) 10:00~18:00 ※土日、祝日除く
場所:日本の酒情報館(東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F)
料金:1500円
※1種類1杯(30ml )まで。全12種類の日本酒を試飲可能
URL:http://www.japansake.or.jp/sake/know/data
◆ 長谷川栄雅 六本木店
特定名称酒である吟醸酒や純米酒でありながら、ワインのようにテロワール(酒で言うなら田んぼや水)にこだわったり、瓶内熟成を考慮してヴィンテージを記載するボトルも増えてくることでしょう。そうそう、ボトルについては、外国人にもわかるよう、内容を漢字だけで表記するのではなく、アルファベットで表記するのも大切。また、日本酒を造って販売するだけではなく、料理とのペアリングを提案するなど、体験できる場も増えていくことでしょう。
……と、イメージがふくらんでいたところ、新時代の日本酒像を見事に具現化してくれているスポットがこのほどオープンしました。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091437486756/1600/9.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091505207270/1600/10.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091532866351/1600/11.jpg)
そしてこの5種のお酒を、なんとそれぞれ最高のペアリングを追及した酒肴とともに楽しめるんです!
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091557665096/1600/12.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091628657873/1600/13.jpg)
造り手がダイレクトに消費者とコミュニケーションを取る場を造るとは、なんと斬新な発想。まさに新時代の日本酒を味わえる「長谷川栄雅 六本木」でアぺ、なんて粋な使い方がおすすめです。今年はますます日本酒のおいしさに目覚めそうだなぁ。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/01/10091658785339/1600/14.jpg)
◆ 長谷川栄雅 六本木
住所/東京都港区六本木7-6-20 1階
予約・問い合わせ/03-6804-1528
営業時間/12:00~20:00
定休日/火曜
試飲体験/¥5000(税別)(1名様)、1組4名まで、1日5組限定で前日までに要予約。所用時間:約40分