1. 高くて美味いは当たり前。たまには贅沢できる適度な価格帯であるべし。
2. 予約がとれない名店は高嶺の花。会員制や紹介制ではなく、実際に電話が通じるお店であるべし。
3. 大通りの洒落たハコばかりではなく、路地裏のひっそりとした名店を探すべし。縄のれんや赤ちょうちんを嫌う女子はこちらから願い下げるべし。
つまりは、高すぎなくてコスパよく、居心地よくて実のあるお店、というわけ。当方、かなりお酒を“たしなむ”タチですので、どうしても酒飲みに寄りがちな内容となりますが、その点はご容赦のほど。
さて、その第8回はこちら。高すぎるお店は選ばない、と掲げておきながら今回のお題はなんと単価320円。おそらくこの連載で最安値となるのでは? でもその美味しさとクオリティは最高峰、間違いなく日本で最高級の焼きそばパンですよ!
こだわりの“最高級”焼きそばパン「ベイキングシユウ」
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062304296153/0/2.jpg)
見ていたら、食パンをトーストし(英国流はキツネ色になるまでしっかりトーストします)、何やら缶を取り出し、キコキコ……(当時はパッカンと開ける缶などありませんでした)。
開いた中身をトーストの上にドロっと乗せた途端、一緒に見ていたイタリア人は「ケ カッツォ スタ ファチェンド(何てことするんだ)⁉」と怒り出した。そう、それはスパゲティだったのです。それも、すでにトマトソースで煮込んだものが缶詰めになっている、ある種驚きのアイテムでした。
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062341609450/0/3.jpg)
焼きそばパン、最近食べてますか?
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062427295694/0/4.jpg)
常に一流の食材や人に囲まれている木村さんがなぜ焼きそばパンを?
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062450606648/0/5.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062522837491/0/6.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062542597979/0/1.jpg)
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2019/02/05062601781021/0/7.jpg)
ああ、なぜこんなに郷愁を誘うのか、ハムカツ。厚切りハムカツはライ麦パンで、ノーマルハムカツは辛子マヨネーズとともにフォカッチャでサンドされています。
これら惣菜パンは小腹を満たすのに程よいボリュームで、差し入れやお持たせにもぴったり。最高級といっても「究極の焼きそばパン」を10ケ買っても3200円(税別)ですから、お財布にもやさしいですね。
朝8時からオープンしているので、渋谷在住・在勤の方なら、ここで朝食を買ってオフィスへ、なんてニューヨーカーみたいなマネもできちゃいます。まあでもニューヨーカーの場合、ベーグルとコーヒーなわけですが、焼きそばパンにあわせるのは日本茶? それともウーロン茶? 実にどうでもいい悩みです(笑)。
■ ベイキング シユウ
住所/東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム2F
予約・お問い合わせ/03-6450-6017
営業時間/8:00~20:00
定休日/なし
● イートインコーナーあり