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2022.01.30

バレンタインに即作れる! 「北海道土産定番のアレ」

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

文/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太

お正月気分がようやく薄れたと思ったら、恵方巻を食べる節分がやってきて、まもなくバレンタイン……。誰かのマーケティング戦略に踊らされているのはわかるのですが、同調圧力に押されて、この時期どうしようもなく食べたくなっちゃうんですよね、チョコレート。

バレンタインは原則、女性から男性へ気持ちを伝える日として定着していますが、この多様化の時代に男性から女性へチョコを贈ったっていいじゃないか。もちろん同性にだって、そして自分にだって、チョコを贈ってもいいじゃないか。「ええじゃないか、ええじゃないか」と野本やすゆきさんへアピールしていたら、「じゃあ、アレ、作ってみます?」と提案してくれました。

「北海道土産定番のアレ」を作ってみよう!

え、アレ? あのポテチにチョコレートがコーティングされて、甘いとしょっぱいが永遠に繰り返されて止まらなくなる、北海道土産定番のアレですか?

「そう、本来チョコレートはテンパリング(いったん溶かして温度の上げ下げにより光沢を出す作業)が必要なんですが、ポテトチップスにコーティングする『アレ』なら、自宅でも簡単に作れますよ」

材料(作りやすい分量)

板チョコ        2枚(100g)
ポテトチップスうすしお味  1袋
粉山椒          適量

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ということで教えていただきましょう。まずは市販の板チョコを包丁で細かく刻みます。
▲ チョコはどんなものでもOKですが、ナッツなど入っていないタイプのものをおすすめします。
このとき、チョコのチョイスによって出来上がりの味わいが異なります。つまりカカオ多めのビターチョコなら大人味になるし、ホワイトチョコなら甘~くなります。お好みでお選びください。時間に余裕があるなら、数種トライしてもよいかと。
▲ チョコレートを刻むのは簡単です。
板チョコを刻んだらボウルに入れましょう。
▲ この時、板チョコは2枚使用しました。
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チョコレートが刻めたら、湯せんします。「湯せん」とは材料を入れた容器(この場合はチョコを入れたボウル)をひとまわり大きな鍋で熱した湯につけて、間接的に火を通すこと。直接加熱しないので、焦げやすいものや溶けやすいものに効果を発揮します。
▲ 野本さんのボウルとお鍋はサイズがぴったり合うため、手を離しています。が、お鍋が大きい場合には中に水が入らないようご注意を。
このとき、いくつかの注意点がありますので、まとめておきます。
▲ チョコレートを湯せんすると甘~い香りが漂います。
【注意1】
お湯の温度は高すぎず、最高でも50度以下をキープ。温度が高いとチョコが固まらなくなってしまいます。その温度は、野本さんいわく「六龍鉱泉くらいの温度がいいですね」とのこと。あ、六龍鉱泉とは、東京・池之端の銭湯でして、熱い風呂好きの江戸っ子に古くから親しまれていましたが、2020年に惜しまれながら閉店しました。
▲ 弱火でじわじわ、ゆっくり溶かしましょう。
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【注意2】
温度はじわじわ、ゆっくり上げましょう。強火にすると急速にチョコの温度が上がって失敗しがちです。

【注意3】
ボウルの中に水が入らないように! 当然ですが、水が混ざるとチョコが分離してしまい、固まりにくくなります。
▲ とろりときれいにチョコが溶けました。
チョコが湯せんできたら、ポテトチップスをディップします。このときのポテチのチョイスもけっこう重要でして、コンソメやチーズ味はあまりおすすめできません。まずは無難にうすしお味がいいみたい。また厚みもある程度厚切りタイプのほうがチョコとなじみが良いようです。
▲ 湯せんしたチョコにポテチをくぐらせます。
もちろん、チョコのコーティング量やスタイルもお好みで。北海道土産の定番は片面コーティングされていますが、自分で作るなら手でディップして、ポテチの約半分をコートするのが一番手軽かな。
▲ キッチンペーパーだとくっついてしまうので、ここはぜひオーブンペーパーで。
チョコをコーティングしたポテチはオーブンペーパーに置きます。
ポテチにチョコがコーティングできたら、あとは固まるまで冷蔵庫で冷やすだけ。冬なら30分くらいで固まります。
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▲ お好みで粉山椒を振ると、アララ! 大人好みのスパイシーな仕上がりに。
「こんなアレンジどうかな」と野本さんが、粉山椒を振りました。チョコに山椒? と意外に思いましたが、これが合う!
▲ 山椒が合うなら、唐辛子も合うのでは? と一味唐辛子も試してみましたが、「まあ、なくてもいいかな……」って感じでした(笑)。
完成した「北海道土産定番のアレ」は、予想通り甘いとしょっぱいの終わらない連鎖により、Once you pop, You can't stopな美味しさ(違うメーカーですけれどねw)。冷やす時間を入れても、1時間以内で作れるお手軽さも魅力です。今年のヴァレンタインはこの簡単美味しい「北海道土産定番のアレ」を自作してみませんか。
▲ 完成した「アレ」は密閉容器で保存を。

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。

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