2019.03.20
宿泊客だけが味わえる秘密の京都をご案内
昨年オープンした京都のホテル「MOGANA(モガナ)」。客室はもちろん、滞在客だけが味わえるエクスペリエンス・パッケージがすごいんです。
- CREDIT :
文・写真/秋山 都
「MOGANA(モガナ)」にステイする宿泊客に与えられた特権
二条城近くという好ロケーション、機能性とデザイン性をあわせもつお部屋での快適ステイぶりはお伝えした通りなのですが、まもなく桜が開花するという京都の観光ハイシーズンを迎えるにあたり、ますます魅力をパワーアップさせています。
京都で、なかなか予約の取れない和食店に行くとして、そのまま正攻法で電話しても席はとれません。同様に、一見さんはお茶屋に上がれないし、舞妓さんと「ごはんたべ」に行くなんてもってのほか。また、一般に門戸を開いていない寺社仏閣は“限定公開”を待つしかない。
でもこれすべて「誰か」が紹介してくれたり、話をつけてくれたら、話は別。「友達の友達はみな友達だ」の伝で、秘密のトビラがスラスラと開いていきます。
おそらく、京都は東京より歴史が長くて人口が少ない分、ネットワークが閉鎖的で濃密なのでしょう。ゆえに、その「誰か」が必要です。もちろん誰でもいいわけではなくて、京都の人脈をもっている「誰か」ですよ。
たとえばこの桜のシーズンに開催される「桜夜会」は、世界遺産である天龍寺を訪れた後、塔頭の宝厳院非公開エリアから桜が咲く美しい庭園を眺め、桜の情景を謳う音楽を聴き、この日のためだけに特別に仕立てられた「嵐山熊彦」の春めく京料理をいただくというワン&オンリーな体験ができるパッケージです。
普段は入ることが許されない完全非公開エリアも含まれるため、20名だけが味わえる贅沢。ああ、うらやましい!
宝蔵院書院から新緑を望む。
「嵐山熊彦」2 代目店主、栗栖基(くりすもとい)氏がこの日はお店を閉めて、特別に宝厳院で一夜限りのディナーをふるまう。
嵐山借景の回遊式庭園「獅子吼(ししく)の庭」を貸し切って拝見したあと、宝蔵院本堂にて、住職によるありがたい法話も。
この一夜限りの宴をさらに艶やかに彩るのは、伍芳(ウーファン)による中国古筝の演奏。
宝蔵院書院から新緑を望む。
「嵐山熊彦」2 代目店主、栗栖基(くりすもとい)氏がこの日はお店を閉めて、特別に宝厳院で一夜限りのディナーをふるまう。
嵐山借景の回遊式庭園「獅子吼(ししく)の庭」を貸し切って拝見したあと、宝蔵院本堂にて、住職によるありがたい法話も。
この一夜限りの宴をさらに艶やかに彩るのは、伍芳(ウーファン)による中国古筝の演奏。
◆ MOGANA 「桜夜会」
開催日時/2019年3月30日(土) 15:00~21:30
料金/[当日ご宿泊のお客様] 1名様 3万円(税込・宿泊料金別)
行程
・天龍寺 法堂 参拝
・宝厳院 の回遊式庭園「獅子吼の庭」散策
・宝厳院 本堂 十一面観世音菩薩・襖絵「風河燦燦三三自在」拝観
・宝厳院 田原住職によるお話
・宝厳院 本堂前にて伍芳演奏
・宝厳院 書院で「嵐山熊彦」による夕食
いえいえ、4月7日、桜の落ち着いたころには東山の高台寺で貸切早朝拝観と非公開茶室での朝食会が予定されていたり、エクスペリエンスはほかにも続々・・・・・・。
たとえば、隠れ家的な和菓子店「とま屋」へご案内。
紅葉や桜の名所として知られる“哲学の道”のどんつき、永観堂のもみじが庭に顔を出す、ひっそりとした邸宅をモダンに改装したお店では、女店主であるやよ飛さんがひとりで和菓子店を切り盛りしています。
毎日丁寧に手作りしているわらび餅や桜餅、栗きんとんなど素材の風味を生かした香り高い和菓子はそれだけで味わい深いものですが、「MOGANA」ゲストのためには、やよ飛さんの美意識にあふれる邸宅をゆっくり拝見でき、お話しできるという貴重な時間が用意されています。
京都で必要な「誰か」に「MOGANA」がなってくれれば、これほど心強いことはありませんね。
◆ MOGANA(モガナ)
住所/京都府京都市中京区小川通御池下る壺屋町450
予約・問い合わせ/075-606-5281
URL/https://yadomogana.com/
● JR 京都駅下車、京都市営烏丸線 烏丸御池駅下車 徒歩約 8 分
● 全23 室
● 一泊・朝食付き/一室 MOGANA ルーム 7万円~(税・サ込)