十割手打ち蕎麦とフレンチが食べられる!? 大人デートのための蕎麦店

2019年6月15日、代官山エリアにお洒落な蕎麦店「夕星（ゆうづつ)」がオープンしました。まるでビストロのような内装の店内で、和とフレンチの創作料理と美味しいお蕎麦をいただけば、彼女も大満足です!

CREDIT :: 写真／中川司

本誌LEONでYULI*YULIとして16年間にわたり、あらゆるジャンルのレストラン＆バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します！

2019年6月15日にオープンしたばかり!

残暑が続く今日この頃。こう蒸し暑いと、デートでは何を食べるべきか悩んでしまうこと、ありますよね。それなら、サラッと軽い“お蕎麦”はいかがかしら？

今回ご紹介する「夕星（ゆうづつ）」は、料理が美味しいのはもちろん、通常のお蕎麦屋さんとは一線を画すビストロのような雰囲気で、デートにぴったり。しかも、2019年6月15日にオープンしたばかりの話題のお店なんです。

場所は、代官山駅から恵比寿方面へと下る坂道の途中。内記坂と呼ばれる坂道の両側には小さなレストランやショップが立ち並び、お散歩デートにもぴったりなロケーションなの。

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フレンチシックなチェアが置かれ、壁には浮世絵が掛けられた店内。和洋折衷のインテリアの理由は、蕎麦が庶民の間で流行した江戸時代が、クロード・モネ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホといった印象派の画家たちがフランスで活躍した時代と重なるからだそう。そんな東西の文化のクロスオーバーに対するオマージュが込められているようです。

テーブル、椅子、食器は、パリを中心に人気の「アスティエ・ド・ヴィラット」のもの。ビストロのメニュー黒板にお蕎麦メニューが掲げられていたり、窓には御簾がかかっていたり。ミスマッチな空間がなんとも「夕星」らしい個性なの。

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和とフレンチの美食体験を堪能して

インテリアと同様にお料理も、和とフレンチが融合したメニューが特徴的です。

これは、テリーヌで有名なフランス料理店「レザンファンギャテ」が「夕星」のために作った「フォアグラの三五八テリーヌ」。実は両店のオーナーは同じ方なので、こんなワザありメニューを提供できるのです。塩３：麹５：米８の割合で混ぜ合わせた三五八(さごはち)にフォアグラを漬けたテリーヌは、お酒がぐいぐいと進んでしまいそう!

蕎麦はすべて、十割手打ち蕎麦。写真右側の細い麺は、石臼で挽いたシンプルな麺。左側の粗挽きは、熟成するとさらに美味しくなるそうです。そんな違いを食べ比べることができる二種盛りはコチラの定番!

麺をそのまま食べて違いを味わったら、汁につけて。山葵だけで味わうのも通です。黒七味をかけてキリッといただくのもオススメ。色々と試してみてね。

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暑〜い季節にぴったりな“映える”「トマトと野菜のジュレの冷かけそば」。十割蕎麦に、焼きあご・鰹節・鯖節・宗田節（ソウダガツオから作られた節)、干し海老からとった出汁をジュレにしてオン。

そしてこちらのトマト、単に切って載せているわけではありません。この出汁をたっぷり含ませているので、味わい深〜いトマトなの。手が込んでいるトマトを、ぜひ堪能して!

「夕星」と「レザンファンギャテ」のコラボコース（7000円／7品）や、蕎麦の持つ魅力を味わうコース(5000円／7品)など、各コースも充実しています。

お酒で一番人気はやっぱり日本酒。今回オススメくださったのはこちらの3本です。

左から石川県・吉田酒造店の純米酒「手取川」、愛知県・荒川酒店の純米大吟醸「醸し人九半治」、福井県・黒龍酒造の純米吟醸「黒龍
純吟」。

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ユニークなテーブル席が
デートの時間を盛り上げます

ちなみにデートに良さそうなのは、こちらの席! 一番奥の２人席でしっぽりと。壁のカラフルな浮世絵を眺めながら、江戸文化なんかを話題にしちゃいましょうか？

蕎麦を打ってる姿が見えるテーブルも人気よ。蕎麦打ち職人の高橋信秀氏は、荻窪の名店「鞍馬」で腕を磨いた方です。

こだわりの蕎麦と、フレンチのエッセンスが加わった一品料理を楽しめる蕎麦店「夕星」。唯一無二の空間も含め、デートでは話題が尽きないはずよ。

■ 十割手打ち蕎麦「夕星（ゆうづづ)」

住所／東京都渋谷区恵比寿西 1-30-13 グリーンヒル代官山 1F

営業時間／火〜土曜ランチ12:00〜14:30（L.O.）、ディナー17:30〜21:30（L.O.）、日曜・祝日ランチ12:00〜14:30（L.O.）、ディナー17:30〜20:30（L.O.）

定休／月曜（祝日の場合は火曜代休）

URL／http://www.yuuzutsu-soba.com

予約・お問い合わせ／☎︎ 03-6455-1200

※価格は税抜き表示です

● 渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2018年7月７日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が11周年を迎えた。