2019.08.15
生地から作る、ちょい不良(ワル)ピッツァの作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太
そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
ご存知のとおり、雑誌『LEON』はイタリア男子のスタイルをひとつのモデルケースとして“ちょい不良(ワル)”を標ぼうしてまいりました。イタリアといえば、ピッツァ。ことに、イタリアンクラシコの聖地として知られるナポリは伝統的にピッツアの美味い街として有名ですし、今日はちょいワルが愛するピッツアに挑戦してまいりましょう。
ところが、ナポリのピッツァを名乗るには、材料にも規定があり、生地を手でのばす、釜で焼くなどの厳しいレギュレーションがあります。ここではそんな細かいことは気にせずに、初心者でもラクラク、家庭用オーブンでも作れる、いわばローエンドなピッツァの作り方をご紹介します。途中、生地をのばしたり、トッピングを乗せる工程はふたりでやっても楽しいし、また生地を休ませる間に食前酒を一杯飲むなどして、そのプロセスも楽しんでください。
「ピッツァ・マルゲリータ」を作ってみよう!
【材料】 ピッツァ2枚分
【生地】
ピザ用小麦粉(なければ強力粉) 300g
ドライイースト 6g
砂糖 小さじ2
塩 小さじ1
水 1カップ
オリーブオイル 大さじ1
打ち粉(ピザ用小麦粉) 適量
【トマトソース】
トマトの水煮缶 2缶
にんにく 1かけ
ドライオレガノ 小さじ1/2
ローリエ 1枚
鷹の爪 2本
オリーブオイル 大さじ1
塩、こしょう 適量
【トッピング】
モッツアレラチーズ 200g(2個)
フルーツトマト 2~3個
バジル 適量
【作り方】
*トマト缶に水を入れてから、その水を加えるのは、缶に残ったトマトをムダにしないのと、缶をできるだけきれいにして捨てたいから。エコ的な視点、大事です。
次にオリーブオイルを加え、生地がまとまるまで手で混ぜます。目安は粉っぽさがなくなるくらいです。
※発酵の度合いをチェックするには、生地に粉をつけた指をぐっと差し入れ、その穴がそのままキープできたらほどよく発酵できているサイン。穴が元に戻ってしまう場合には発酵不足なので、もう少し休ませてください。
布巾のうえに2等分した生地をおき、布巾をかぶせ、ラップをして、15分ほど休ませてから、生地を丸くのばしましょう。
*スケッパーが無い場合は包丁で切ってください。
*押したり、切ったりした生地を休ませることをベンチタイムと呼びます。なんかかわいいですね。
まず生地にオリーブオイル(分量外、一枚につき小さじ2)をぬり、トマトソースをたっぷりと乗せ、切ったバジル、モッツアレラをちらし、230度で10分焼けばできあがりです!
*モッツァレラはナイフで切らずに手でちぎりましょう。味の沁み込み方が違います。
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。