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2022.07.29

「こんなの初めて♡」な新ジャンル、“薪火料理”がデートに使えるこれだけの理由

いま、レストラン業界では“薪火料理”という新ジャンルの人気が急上昇中。横浜にオープンした「SMOKE DOOR(スモークドア)」では、絶妙な火入れで食材のポテンシャルが最大限に引き出された数々のメニューで、未知なる食体験をお約束します!

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文/東龍(グルメ・ジャーナリスト)

ここ最近、ある新感覚の料理が話題です。みなさん、自然の火を操る“薪火料理”というジャンルをご存知でしょうか?

薪火は200〜1200°Cと温度帯が広く、食材ごとに火入れをコントロールしなければならず、とても繊細な技術が必要。グリル料理のように直火で食材を焼き上げることはほんのわずかで、じっくりと長い時間をかけて火入れされた薪火料理は、食材がもつ深い旨味だけでなく独特な薫香も楽しめちゃうのです。

スペインやオーストラリアではミシュランガイドで3つ星を獲得するレストランが登場したり、日本では「薪焼 銀座おのでら」が1つ星を獲ったりと、薪火料理はまさにホット。そんななか、また新しい薪火レストランが2022年4月20日に誕生しました。
「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「SMOKE DOOR」の広い店内。奥にある調理場では薪火料理の様子が見られる。
横浜のライフスタイルホテル「ホテル ザ ノット ヨコハマ」の1階にオープンした「SMOKE DOOR(スモークドア)」。ホテルのエントランスを入ると、きらびやかなバックバーを背景にしたカウンターがお目見えします。その脇を通り抜けて奥に行くと広々としたダイニングエリアへ。天気のいい日にはオープンエアとなり、横浜の潮風を感じながら気持ちよく過ごせます。
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「SMOKE DOOR(スモークドア)」
ダイニングエリアの奥には、迫力あるオープンキッチンがドンと構えていて、料理人たちの華麗な手さばきを鑑賞できます。オープンキッチンに併設されているのが、薪火料理ならではのハース(Hearth/薪場)。近くの席に座っているとバチバチっと薪が爆ぜる音まで聞こえて、スゴイ臨場感です!
「SMOKE DOOR(スモークドア)」
シェフを務めるのは、タイラー・バージズ(Tyler Burges)さん。薪火料理のジャンルで全米初のミシュランガイド三つ星を獲得したサンフランシスコの「セゾン(Saison)」でエグゼクティブスーシェフを務めたという、薪火調理のプロフェッショナルです。食材にも大きなこだわりがあり、地元の横浜から半径50km圏内の食材を可能な限り使用しているのだとか。

タイラーさんは薪火料理のなかでも“熾火(おきび)”にフォーカスした調理を行っています。熾火とは、薪に着火した炎が収まり、芯の部分が真っ赤になっている状態のこと。その遠赤外線によってムラなく火を通すことができ、熾火から上がる煙によって芳しい薫香も加わる、という次第です。

代表メニューの一部をご紹介しましょう!
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食材の新たな魅力を楽しめるメニューばかり

「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「薪火で3日間吊るしたカリフラワー」1628円
コチラのカリフラワーの料理は、3日間かけて遠火で火入れしているので、素材の瑞々しさとカリカリッとしたテクスチャーを同時に楽しめます。フライドオニオンや3日間かけて作られたバーベキューソルトがよいアクセント。カリフラワーの新たな魅力を知ることになる一品ですよ!
「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「アボカドトースト」968円
熾火でパリッとトーストしたカンパーニュです。自家製の焦がしバターとたまり醤油が染み込んでいて、深い味わいを醸し出します。上に載っているのは軽くスモークしたアボカド、ミント、赤紫蘇。複雑な香りが重なり合っていて、お酒との相性も抜群です!
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「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「畑のキャビア じゃがいものガレットとパンケーキ」1848円
畑のキャビアと言われる“とんぶり”を、半分に切ったパンケーキに挟んでオープンサンドにしたり、ガレットの上に載せたりして楽しむメニュー。とんぶりは丁寧に瓶詰めされていて、キャビアと同じようにシェルスプーンが添えられているなどディテールも凝っています。熾火で炊いた自家製の乾燥ワカメによって磯の香りが表現されているなど、五感が刺激される一品です。
「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「2日間火入れした 豚バラ肉のクリスピーグリル 三杯酢」1628円
コチラのメインディッシュは、皮付きの豚バラ肉をじっくりと2日間火入れしたもの。表面はクリスピーなのに、中はしっとりとジューシーなメリハリある食感を楽しめます。日本の調味料にも精通したタイラーさんチョイスの三杯酢がサッパリとした味わいにさせ、白髪ネギのシャキシャキ感とも相まって、和と洋のエッセンスを堪能できます。
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「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「SMOKE DOOR サンデー」(※コースメニューでのみ提供)
デザートも薪火レストランならではの、ほかでは食べられない一品となっています。コチラはスモークしたマシュマロが入ったアイスクリームに、スモークしたナッツ、スモークしたブラウンシュガーのカラメルソースが載せられていて、まさにスモークづくめ! 最後の最後まで“SMOKE”な口福に満たされます。
「SMOKE DOOR(スモークドア)」
▲ 「スモークベーコンのブラッディ―メアリー」1210円
写真の「スモークベーコンのブラッディ―メアリー」は、トマトジュースと薪焼きベーコンを漬けたウォッカを合わせたもの。鼻孔をくすぐる豊かな薫香がとても新鮮で、これまで飲んできたブラッディーメアリーは一体何だったのか……と思うほどです。メニューには、どのカクテルがどの料理にピッタリなのかも記載されているので、ぜひお好みのお酒を見つけてみてください!
「SMOKE DOOR」はホテルのダイニングとして、朝食、ランチ、ディナー、カフェ、バーと一日中楽しめるのも大きな特徴です。薪火でスモークされた料理やカクテルをふたりで体験すれば会話が弾み、恋も一気に燃え上がりますよ!
※掲載商品はすべて税込み価格です
※サービス料なし

◆ 「SMOKE DOOR(スモークドア)」

■ 東龍(とうりゅう/グルメ・ジャーナリスト)

1976年、台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スウィーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。

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