2019.12.12
はじめての男スイーツ「パブロバ」の作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!
- CREDIT :
レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太
そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
聞いたことない? まだ日本ではメジャーではないスイーツかもしれません。その発祥はニュージーランドともオーストラリアとも言われ、伝説のバレリーナ、アンナ・パブロワに捧げられたとの説もあります。要はどのように生まれたのか、その起源は諸説あって、よくわからない。でもオセアニアでは大変ポピュラーで、各家庭でよく作られるほか、レストランのデザートメニューにも必ず記載されている人気スイーツです。
「料理だって作れないのにスイーツなんて無理」ですか? たしかにスイーツ、とくにケーキは材料の小麦粉を厳密に計る必要があり、なかなかハードルが高いもの。レシピに「粉をふるう」とあっても、なかなかフツーの家庭に粉ふるいなんて道具は用意されているものではありません。
でも大丈夫。この「パブロバ」は計量も、粉ふるいも不要。ざっくり作って、結果オーライな、初心者に大変やさしいスイーツなのでありました。でもただひとつ、ハンドミキサーだけは持っておくことを推奨します(理由は後述)。
「パブロバ」を作ってみよう!
【材料】 作りやすい4人分
卵白 120g (L玉3個分ほど)
グラニュー糖 120g
コーンスターチ 大さじ1
レモン汁 小さじ1
塩 少々
生クリーム 200ml
ラム酒 小さじ1
いちご 適量
ブルーベリー 適量
ミント 適量
「パブロバ」とは、卵の白身を泡立ててつくるメレンゲ(焼き菓子)に生クリームやフルーツをトッピングさせるスイーツですので、卵の白身と砂糖がマスト。あとはあるものを適当に加えても大丈夫です。たとえばラム酒はブランデーでも香りづけに使えますし、コーンスターチはメレンゲをまとめやすくしてくれますが、なくてもなんとかなります。「卵白だけ使うのはもったいない。黄身はどうするの?」という方には、卵黄だけ使って作るパスタ、カルボナーラをおすすめいたします。
【作り方】
ボウルに卵白を入れて底を氷水で冷やしながら、塩を加え、ハンドミキサーでほぐし、白っぽくなったらグラニュー糖を3回に分けて加えます。ホイッパーですくったときに、角がしっかりと立つくらいの状態をめざしましょう。
グラニュー糖を加える際、こんなに多いのか!と驚くかもしれません。でもスイーツって、しっかり甘いほうが美味しいので、ここは量を加減せずに加えてください。あとでトッピングする生クリームには砂糖を入れないので甘すぎることにはなりません。
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。