【発見!】 極上肉に“海鮮”を合わせる!? 盲点だった美味さに出会える店とは？

肉好きのみなさまなら、デートや接待に間違いのない“MY焼肉店リスト”をお持ちかと。その中に「焼肉 うしごろ」をラインナップしている方も少なくないのでは？
 
「焼肉 うしごろ」は、厳選した国産黒毛和牛の肉を上質でモダンな空間で提供する株式会社サングが展開する「うしごろ」６ブランドの中でも、核となるお店。西麻布に本店、銀座に2店の計3店を構えています。大人の肉好きからすでに十分な支持を得ているこちらですが、2020年から新たに“季節限定のコース”をスタート。これまでの高評価に飽き足らず、肉の未知なる美味しさを追求する姿勢がとことん表れた新メニューをご紹介します！

1月10日から提供されているのが、冬季限定「極上コース 冬」（1万3000円 税別）。従来から、肉に関しては、独自の仕入れルートをもち、国産黒毛和牛のA5ランクのなかでも、脂の融点が最も低い処女牛にこだわって提供してきましたが、新展開の“季節限定のコース”は、その肉に最高級の旬の食材を組み合わせ、さらに魅力をアップさせたいと考案されたものだとか。
 
今回合わせる冬の旬食材は、“海鮮”。肉と海鮮! ひと皿の中で同時に食すことが少ないだけに、なみなみならぬチャレンジ精神を感じます。

まずはミブナ、堀川ゴボウ、京人参といった、珍しい京野菜を使ったナムルからスタート。野菜の滋味たっぷりで、もっと量が食べたい、と名残惜しい気分になりつつも２品目へ。登場したのが「北海ボタン海老と和牛の手巻き寿司」。甘くプリプリした海老と、昆布醤油がしっとりと染み出す赤身肉が、互いの味を邪魔せず好相性。ほろ苦さを残した海苔がうまくまとめています。
 
次の「冬キャビアとクリームチーズのタルタル」は、クリームチーズを合わせた赤身のタルタルに、国産フレッシュキャビアを載せた一品。キャビアの塩味が強すぎず、ほどよいコクのあるタルタルとマッチ。個人的には薬味がもっと効いていた方が好みかなという印象も。
 
いずれも、合わせた赤身肉の下味やカットに、海鮮の風味を消さずに味わえる工夫がされており新鮮な感覚に。

コースの中盤には、肉の高い品質、それに合わせた調理で、世の肉好きを惹きつけてきた「焼肉 うしごろ」の真骨頂といえる品々をラインナップ。従来から人気の高い「黒毛和牛のヒレカツ トリュフ添え」は、極薄の衣をまといレアに火入れされたヒレに、舌が喜びます。衣に加えられたほのかなチーズのコクも絶妙!

次の「鱈白子と極上タンの包み焼き」は、炙り白子のクリーミーさと、タン元から先まで縦切りした歯切れのよいタンの食感の違いがユニーク。さらに「北海道産ずわい蟹と厳選赤身の包み焼き」では、蟹の甘さとモチモチ感、コクのある希少部位・クリ（ウデ）の旨味を、特製黄身酢のまろやかな酸味が引き立て、バランス抜群。コースの中でも、特に印象に残りました。

みずみずしい春菊の葉だけを使った「春菊のうしごろサラダ」で口直しをした後は、「焼肉 うしごろ」流にアレンジしたしゃぶしゃぶとすき焼きが登場。さっとあぶったサーロインを出汁にくぐらせた「鱈白子と特選サーロイン 牛出汁しゃぶしゃぶ」は、肉のジューシーさを楽しめ、かつ後味はさっぱりの一品です。脂がほどよく溶け出した出汁も味わい深い。

「ザブトンのすき焼き」は、焼いたザブトンの甘みのあるサシに、徳島の卵・あわそだちのまろやかな黄身をからめると、満足感たっぷり。シメの「和牛カイノミの牛出汁胡麻だれ茶漬け」までくると、すでにお腹はいっぱい。しかし、熱々の牛出汁がかけられ、ゴマの香りが立ったお茶漬けは、さらっと胃に飲み込まれていくのが不思議なところ。

デザートも含めると全11品。自信の肉に、大胆に冬の旬・海鮮を組み込んだ「極上コース 冬」は、とにかく贅沢。インパクトのある肉の味に、淡白になりがちな海鮮が負けてしまうのではというのは杞憂に終わり、バランスよく作られていた印象です。ユニークでバラエティに飛んだメニュー構成にも満足できました。

もともと、アラカルトもコースも充実していた「焼肉 うしごろ」ですが、季節限定のコースができることで、より選択肢が広がるのは嬉しいところ。今後登場してくる春夏秋冬の旬の味覚と、牛肉の“マリアージュ”が楽しみです。

「焼肉 うしごろ」リピーターも、新しい“MY 焼肉店”をお探しの方も、ぜひ一度お試しあれ。