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2023.01.05

ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー

東京でもっとも入りにくいシャンパンバー「Room312」の鍵の開け方お教えします。

デート・コンシェルジェとして雑誌『LEON』およびLEON.JPでも連載中のユリユリこと渡辺ゆり子さんのシャンパーニュ・バーが広尾から銀座に、移転&オープン。2023年の東京でいちばん入りにくいバーとして話題を集めています。

CREDIT :

写真/八木竜馬  文・編集/秋山 都  

312 「Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI」
▲ ルームキーをもらって入る必要がある「Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI」。
ひとたびスマホを手にすれば膨大な情報が瞬時にして手に入る現代。いま話題のレストランはどこか? 注目されている料理人は誰か? 今夜デートするならどこの店に行けばいい? などなど、あらゆる情報がフェアに開示されています。

ただ、時代がどんなに進んでも、知る人ぞ知る隠れ家というのはあるもので。どこにあるのかわからない。どうやって店に入れるのかわからない、などハードルが高いほど魅力が増して見えてしまうのは、都会人の哀しいサガなのかもしれません。

今回ご紹介するシャンパーニュ・バーは、一見ホテルの客室。ルームキーをもらって入室する必要があるため、「え、ホテルへ行くの?」とドキドキするアプローチも刺激的なデート向けの隠れ家バーです。

◆ 「Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI」(東京・銀座)

シャンパン 312
▲  入りにくい(アクセスが悪い)けれど、入ってしまえば一転、くつろげます。
ハイ、こちらがそのハードルが高い店。雑誌『LEON』で長らく「オヤジのツウぶりレストラン」を連載しているほか、このLEON.JP「東京ヨコシマレストラン」でもおなじみ、ユリユリこと渡辺ゆり子さんがオープンさせたシャンパーニュ・バー「Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI」(以下「Room312」)です。おそらく今の東京で最も入りにくいバーかと思われますが、「入れない」わけではありません。あくまでも「入りにくい」。つまり、ポイントさえ押さえれば誰にでもその門戸は開かれています。そこで本記事ではこの「 Room312にどうしたら入れるのか、プロセスを追ってご紹介してまいりましょう。
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Room312
▲ インテリアスタイルブックも上梓している渡辺ゆり子さんが自ら店内をデザイン。
この「Room312」の前身は「シャンパーニュバー リリラユリ」というシャンパーニュ・バーでした。フラワーデザイナーとして年間500件ほどのレストラン・ウエディングを手がけたり、海外ファッションブランドのイベント時の装花を担当していたユリユリが広尾にフラワーブティックをオープンした際、“バーのようなお花屋さん”をコンセプトに夜、気まぐれにオープンするシャンパーニュ・バーを併設させたのが始まり。

Room312
▲ グラスホルダーのついたシャンパーニュ・クーラーなど、小物もすべてユリユリがセレクト。
メゾン(造り手)の名前をAからZまでアルファベット順にグラスで楽しめる“シャンパーニュ・リレー”が人気を博し、文化人や実業家、政財界の要人までさまざまな人が連夜集うサロンのような店でしたが、ビルのたて壊しのため22年春に閉店。
Room312 草間彌生
▲ 草間彌生さんの有名なアートを眺めながら「ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム×草間彌生」(ボトル売りのみ)はいかが?
折しも昨年オープンした「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」から、客室を一部屋分使ってシャンパーニュ・バーにしてみませんかというオファーがユリユリにあったのだとか。「空間を好きな風にデザインして良いのなら(お受けします)」というユリユリのわがまま、もとい、リクエストも快く聞き入れられ、広尾時代の美意識とセンスあふれる空間が再度立ち上がったというわけです。

Room312
▲ フリンジの付いたひとり掛けの椅子ほかソファ席はゆったりとくつろげます。
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この「Room312」では「500メゾンを制覇してしまったから」という理由で“シャンパーニュ・リレー”は行っておらず、グラス・シャンパーニュは日替わりで8種ほど。それも基本マグナムボトルからのグラス売りというからすごい。カウンター5席と、ソファ席ふたつのこじんまりとした店内ですが、窓外のコリドー街の喧騒はどこへやら。落ち着いてお酒を嗜む大人のための空間です。
渡辺ゆり子
▲ 渡辺ゆり子さん。テーブルコーディネーターからフラワーアレンジメント、インテリアにも精通する食空間のトータルコーディネーター。
ではこの「Room312」にどうしたら入れるのか、という肝心のお話をば。まず第一に、ユリユリと個人的に知り合い、SNS等で予約するという方法があるのですが、それは現実的ではないですよね。おすすめは「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」に宿泊するか、ホテル内で飲食したのちに紹介してもらうという方法です。

「Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI」へのアクセス

上記の方法で「Room312」へのアクセス権を得たとしましょう。まず向かうのはホテルロビーです。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
▲ 「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」のロビーは2階。ホテルロビーと思えないほどいつも盛り上がっています。
プロセッコバー(1階)や日本酒バー(2階)があり、コリドー街でバーホッピングを楽しむように館内でさまざまな美酒を楽しめる「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」。酒に酔い、音楽に酔い、人に酔い、魅力に酔う=「酔いしれる」をコンセプトにしているだけあって、オープンから間もないのに日夜にぎわっています。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
▲ オレンジ色のサインをフロントカウンターで探してみて。
そのにぎわうロビーフロアのどこかにオレンジの矢印が置いてあるので、その場所でスタッフからルームキーを受け取りましょう。同じフロアのほかの部屋はすべて通常の客室ですので、行き来はお静かに願います。
▲ 「Room312」のエントランス。扉を開けてまず目に入るのは杉本博司の作品「劇場シリーズ」。
マナーを守って出掛けてみれば、そこに広がるのは知る人ぞ知る秘密のシャンパーニュ・バーでした。ホテルの部屋へ連れていかれるの? と不安そうだったお連れさまも、今やすっかりニコニコしてシャンパーニュ・グラスを手にしていることでしょう。こんなお店を知っていれば、2023年のナイトライフも幸先が良さそうですね。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー

Champagne Bar Room312 by LILI LA YULI

住所/東京都中央区銀座6-2-11 ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー内
電話番号/非公開
営業時間/18:00~24:00(LO23:00)
日・祝は不定休
*チャージ1000円、グラスシャンパーニュ2000円~
*ソファ席はボトルのみオーダー可

シャンパーニュについてもっと知りたい⁉

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